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【市況】16日の株式相場見通し=もみ合い圏、米株高継続も目先利食い圧力意識

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は、日経平均が前日終値近辺でもみ合う展開が予想される。前日の欧州株市場ではドイツやフランスなど主要国の株価指数が堅調だったほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇基調を維持している。中国景気の減速に対する警戒感がくすぶる一方、米国内のインフレ高進に歯止めかかり、FRBの金融引き締めピッチが緩むとの思惑が空売り筋の買い戻しを誘発し、全体相場を押し上げる展開が続いている。WTI原油先物価格が大幅続落し、1バレル=90ドル台を終値で再び下回ってきたこともインフレ懸念の後退につながった。そうしたなか米長期金利が再び低下し、ハイテク株や消費関連株を中心に買いが優勢となった。これを受けて東京市場でもリスク選好の地合いが継続し、日経平均は上値慕いの展開が期待しやすい。ただ、前日までの2営業日で1000円以上の上昇をみせているだけに、足もとではスピード警戒感も拭えず上値の重さも意識されそうだ。

 15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比151ドル39セント高の3万3912ドル44セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同80.867ポイント高の1万3128.053だった。

 日程面では、きょうは6月の第3次産業活動指数、5年物国債の入札など。海外では7月の英失業率、8月のZEW独景気予測指数、6月のユーロ圏貿易収支、7月の米住宅着工・許可件数、7月の米鉱工業生産指数・設備稼働率など。

出所:MINKABU PRESS

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