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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、エフ・コード、JHD

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  45,920円  -370 円 (-0.8%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が続落、ここ全体相場が上昇指向を強めるなか同社株を筆頭に半導体主力株の値動きが冴えない。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数が揃って下落したが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下げはそれらの下落率を上回り2.5%安に達した。ゲーム向け半導体需要の停滞から画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>の業績先行きなどに警戒感が広がっており、半導体セクターへの物色意欲が低下、東京市場にもこの流れが波及している。

■エフ・コード <9211>  3,830円  +700 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値
 エフ・コード<9211>が急伸。17日の取引終了後、ブルースクレイ・ジャパン(東京都渋谷区)が運営するSaaS事業(GORILLA-EFO)を譲受すると発表しており、これを好感する買いが入っている。今回の事業譲受により、顧客企業への提供プロダクト及びサービスの拡大とCXデータの質及び量の増強が可能となるという。また、同社が有するSaaS事業・デジタルマーケティング事業における知見を活用し、サービス間の相互補完や既存顧客への獲得サービスの提供などのシナジーも期待できるとしている。なお、同SaaS事業の21年12月期売上高は約4500万円、売上総利益は約4300万円だった。

■ジェイホールディングス <2721>  333円  +26 円 (+8.5%) 一時ストップ高   本日終値
 ジェイホールディングス<2721>が続急伸、前日に14%近い急騰を演じたが、きょうも寄り付きから大口の買い注文が入り、目先筋の売り物をこなし上値を指向した。同社はフットサル施設の運営やデジタルマーケティング事業などを手掛けるが、業績は低迷している。そうしたなか、17日取引終了後に環境ソリューション事業として産業廃棄物処理事業を開始することを発表、これを好感する買いを呼び込んでいる。産廃処理事業については、当初は最終処分場運営事業に着手し同事業への知見を深め、ネットワークの構築を図った後に、中間処理事業や収集運搬事業への着手を検討するとしている。

■新田ゼラチン <4977>  731円  +53 円 (+7.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 新田ゼラチン<4977>が急反発。この日、世界初の潰瘍性大腸炎患者への移植治療に用いられたミニ臓器の培養に同社の「ビーマトリックス コラーゲン AT」が使用されたと発表。東京医科歯科大学の岡本隆一教授から同社の総合研究所バイオメディカル部へ組織培養に適したコラーゲンの紹介依頼があり、同コラーゲンを提供したという。岡本隆一教授らの研究グループは、潰瘍性大腸炎の患者の腸から採取した組織を使って「腸上皮オルガノイド」と呼ばれるミニ臓器を作り、患者自身へと移植する世界初の手術に成功している。会社側では、同教授の研究グループへ安全性の高いコラーゲンを今後も継続して提供するとしている。

■スマートバリュー <9417>  517円  +37 円 (+7.7%)  本日終値
 スマートバリュー<9417>が大幅高。同社は17日取引終了後、10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.0%)、7000万円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。これによる需給改善などが期待されているようだ。取得理由は、資本効率の向上及び株主還元の充実を図るため。取得期間はきょうから10月31日までとなっている。

■富士山マガジンサービス <3138>  802円  +54 円 (+7.2%)  本日終値
 富士山マガジンサービス<3138>が急反発。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を5万株(発行済み株数の1.56%)、または4300万円としており、取得期間は8月25日から10月31日まで。株主還元の一環として、また資本効率の向上及び企業環境の変化に対応した機動的な資本政策等の遂行を可能にすることが目的という。

■Lib Work <1431>  840円  +45 円 (+5.7%)  本日終値
 Lib Work<1431>が大幅高で7日続伸。午前11時過ぎに、千趣会<8165>と通販チャネルを用いた戸建て新商品を共同開発する契約を締結したと発表しており、これを好感する買いが入った。千趣会のブランド「BELLE MAISON DAYS」の世界観とサステナブルの視点から商品開発を行い、23年をメドに商品の完成を予定する。商品リリース後は千趣会の通販カタログや通販サイトなどを通じ、全国の顧客に販売を開始するとしている。千趣会が持つ通信販売のノウハウや会員データベースと同社の戸建て住宅の商品開発力でシナジーを創出し、新たな販売チャネルの開拓につなげる狙いだ。

■パレモ・HD <2778>  251円  +10 円 (+4.2%)  本日終値
 パレモ・ホールディングス<2778>が全般地合い悪の間隙を縫って上値追い加速、連日の年初来高値更新と気を吐いている。レディースアパレルや雑貨をチェーン展開し、筆頭株主の西松屋チェーン<7545>との事業連携を模索している。足もとの業績も好調で7月度の既存店ベース月次上高は前年同月比17.1%増と2ケタ伸長を達成、5カ月連続で前年実績を上回ったが、直近3カ月を振り返っても5月度は31.7%増、6月度は18.9%増と高水準の伸びが目を引く。今期を初年度とする中期計画も注目され、25年2月期営業利益は9億円と今期予想比2.6倍の高変化を見込んでいる。

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