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【材料】フットロッカーが大幅高 小売業界のベテランのディロン氏を次期CEOに指名=米国株個別

 スポーツ用品販売のフットロッカー<FL>が大幅高。取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高は減収となったものの予想ほどではなかった。1株利益は予想を上回った。ただ、ガイダンスでは通期の見通しを下方修正している。
 
 同社のジョンソンCEOは声明で「マクロ環境がますます厳しくなる中で、昨年からの良好な財政刺激策とプロモーション環境を背景に堅実な四半期を実現した」と述べた。

 ただ、株価は大幅高。同社はジョンソンCEOが退任し、9月1日付で小売業界のベテランのディロン氏を次期CEOに指名する人事を発表した。

 アナリストからも前向きなコメントが出ており、この動きは同社にとって大きな勝利だとしている。「ディロン氏は過去10年間、デジタル、顧客体験、イノベーションの分野で素晴らしい実績を上げてきた小売業界屈指の経営者だ。同氏はアルタ・ビューティ<ULTA>を率いながら、マスブランドとプレミアムブランドの共存を支援した。同社はもはや70%ナイキ<NKE>の世界へと移行していく中で、幅広いブランドの品揃え、そして、商品力が同社の将来の成功には欠かせない」と述べた。

 また、「ガイダンスは下方修正されたものの、他社と比較すれば、予想以上に良かった」とも評した。

(5-7月・第2四半期)
・既存店売上高:-10.3%(予想:-12.1%)
・1株利益(調整後):1.10ドル(予想:0.80ドル)
・売上高:20.7億ドル(予想:20.8億ドル)
・総店舗数:2799(予想:2795)
  米国フットロッカー:775(予想:767)
  レディフットロッカー:10(予想:9)
  キッズフットロッカー:414(予想:414)
  チャンプススポーツ:512(予想:513)
  フットアクション:14(予想:15)

(通期見通し)
・既存店売上高:-8~-9%(予想:-4~-6%の上限)(予想:-7.8%)
・1株利益(調整後):4.25~4.45ドルの下限(従来:4.25~4.60ドルの上限)(予想:4.41ドル)
・売上高:-6~-7%(-4~-6%の上限)
・粗利益率:31.1~31.2%(従来:30.1~30.3%)

(NY時間10:52)
フットロッカー<FL> 38.95(+6.97 +21.79%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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