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【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり反発、急落の反動で買い優勢も上値は重い (9月27日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  26585.38
高値  26680.20(10:04)
安値  26523.77(09:42)
大引け 26571.87(前日比 +140.32 、 +0.53% )

売買高  11億4557万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆6736億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は4日ぶり反発、米株安も目先リバウンド狙いの買い
 2.前日の米株市場はNYダウが300ドル超下落、5日続落し新安値
 3.東京市場は買い戻しや押し目買い優勢、米株先物高も追い風に
 4.欧州経済の減速懸念を背景に上値も重く、後場は上げ幅を縮小
 5.業種別では食料品やサービスなど内需系銘柄への買いが目立つ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比329ドル安と5日続落した。FRBの急速な利上げを背景にした米長期金利の上昇を嫌気した売りが優勢となった。

 東京市場では、リスクオフの流れが一巡し日経平均株価は切り返しに転じた。しかし、2万6000円台後半は戻り売り圧力も強く上げ幅は限定的だった。

 27日の東京市場は、リスク回避目的の売りが止まり、全体指数はリバウンドに転じた。前日の米国株市場ではNYダウが300ドルを超える下げで5日続落し、年初来安値を更新するなど下値模索が続いたが、日経平均は下値抵抗力を発揮した。堅調な米株価指数先物の値動きを横目に空売り買い戻しや押し目買いが優勢で、日経平均はここ急速に水準を切り下げていたこともあって、テクニカル的にも買いが入りやすかった。ただ、金融引き締めを背景とした欧米経済の減速に対する警戒感も根強く、上値の重い地合いを強いられた。前場中ごろに250円近い上昇をみせたが、後場は上げ幅を縮小する展開となっている。業種別では食料品やサービスなど内需系銘柄に高いものが多く、一方で海運やエネルギー関連株に安いものが目立った。

 個別では任天堂<7974>が高く、ファーストリテイリング<9983>も上昇。日本電産<6594>、ダブル・スコープ<6619>も買いが優勢だった。リクルートホールディングス<6098>が値を上げ、オリエンタルランド<4661>も高い。ハピネット<7552>が値上がり率トップとなり、シンクロ・フード<3963>が大幅高、タムラ製作所<6768>、gumi<3903>が物色人気となった。テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>の上げも目立つ。
 半面、売買代金断トツとなったレーザーテック<6920>は朝高後に戻り売りに押され安くなり、東京エレクトロン<8035>も冴えない。メルカリ<4385>が軟調。アイスタイル<3660>が大幅安となったほか、楽天グループ<4755>なども売りに押された。マキタ<6586>が下落、ラクスル<4384>,ペプチドリーム<4587>なども下値を探った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リクルート <6098>、コナミG <9766>、ファナック <6954>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約62円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、KDDI <9433>、SBG <9984>、塩野義 <4507>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約36円。

 東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)食料品、(3)サービス業、(4)非鉄金属、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)不動産業、(4)石油石炭製品、(5)建設業。

■個別材料株

△ナカボテック <1787> [東証S]
 今期営業利益大幅上方修正と配当計画の増額を評価。
△gumi <3903> [東証P]
 投資先ASTAR Networkのトークンが日本の暗号資産取引所に上場。
△ハイブリッド <4260> [東証G]
 ベトナムのサイバーセキュリティセンターと協力覚書締結。
△倉元 <5216> [東証S]
 フェローテク <6890> [東証S]傘下と取引基本契約。
△AIメカ <6227> [東証S]
 東応化 <4186> [東証P]と協業契約結びJUKI <6440> [東証P]とも資本・業務提携へ。
△太洋工業 <6663> [東証S]
 鏡面研磨機事業で新たな用途を開拓。
△タムラ <6768> [東証P]
 電子部品など堅調で23年3月期業績予想を上方修正。
△リード <6982> [東証S]
 2製品の意匠登録及び特許を申請。
△ハピネット <7552> [東証P]
 4~9月期営業利益大幅増額がサプライズ。
△GEI <9212> [東証G]
 NEDOムーンショット型研究開発事業に採択。

▼アンジェス <4563> [東証G]
 新株予約権発行で需給悪化を懸念。
▼レーザーテク <6920> [東証P]
 目先買い戻しも上値重い展開が続く。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ハピネット <7552>、(2)シンクロ <3963>、(3)シルバライフ <9262>、(4)gumi <3903>、(5)セグエG <3968>、(6)タムラ <6768>、(7)T&Gニーズ <4331>、(8)広済堂HD <7868>、(9)CRE <3458>、(10)インフォMT <2492>。
 値下がり率上位10傑は(1)アイスタイル <3660>、(2)シモジマ <7482>、(3)ニイタカ <4465>、(4)大阪ソーダ <4046>、(5)楽天グループ <4755>、(6)ネクシィーズ <4346>、(7)日本コンセプ <9386>、(8)マキタ <6586>、(9)ラクスル <4384>、(10)ペプドリ <4587>。

【大引け】

 日経平均は前日比140.32円(0.53%)高の2万6571.87円。TOPIXは前日比8.73(0.47%)高の1873.01。出来高は概算で11億4557万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1093、値下がり銘柄数は636となった。東証マザーズ指数は701.27ポイント(7.29ポイント高)。

[2022年9月27日]


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