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【材料】極東貿易---3Qは増収・2ケタ増益、産業設備関連部門と産業素材関連部門が増収増益

極東貿易 <日足> 「株探」多機能チャートより

極東貿易<8093>は9日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.1%増の307.50億円、営業利益が同48.2%増の4.93億円、経常利益が同27.0%増の9.39億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同76.5%増の6.13億円となった。

産業設備関連部門の売上高は74.95億円(前年同期比14.88億円減)、セグメント損失は3.12億円(同0.57億円減)となった。産業インフラ関連事業の海外プラント向け重電事業は好調に推移したが、ヨーロッパ現地法人のロシアEVバス向けリチウムイオン電池事業がウクライナ問題によるロシア事業の消失により落ち込んだ。加えて資源・計測機関連事業全体が落ち込んだ。

産業素材関連部門の売上高は98.63億円(前年同期比22.21億円増)、セグメント利益は1.92億円(同1.22億円増)となった。機能素材関連事業は、前年同期において新型コロナウイルスの世界的感染拡大により国内外ともに大きく落ち込んだ自動車業界向け樹脂・塗料事業が、北米において持ち直しが見られたほか、炭素繊維をはじめとする複合材料関連事業が回復を見せた。

機械部品関連部門の売上高は133.92億円(前年同期比13.17億円増)、セグメント利益は6.08億円(同0.88億円増)となった。ねじ関連事業は、建設機械向けや産業機械向けが引き続き好調に推移し増収増益となった。一方でばね関連事業は自動車産業向けの大口案件が一服したことなどにより落ち込んだ。

2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.8%増の420.00億円、営業利益が同18.5%増の9.00億円、経常利益が同0.3%増の13.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同27.9%増の10.00億円とする期初計画を据え置いている。

《NS》

 提供:フィスコ

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