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【特集】横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (33)株価の方向性と目標株価のあたりをつけるリトレースメント【前編】

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

 個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

 4月に任期満了を迎える黒田東彦日本銀行総裁の後任として、経済学者の植田和男氏が次期総裁候補として指名されました。総裁候補を巡る報道を耳にする機会が増えて市場関係者のみならず一般でも関心が高まっています。初の経済学者ということで新総裁への交代がいまから楽しみになってきましたね。

 米国では、景気の強さを示す経済指標の発表が相次いでいることもあって、早期の利上げ停止には微妙な空気が流れています。一方、日本ではこれまで長く金融緩和を続けてきましたが、物価上昇を受けて緩和政策の見直しを求める声も聞かれます。各国が戦後初といわれる世界的なインフレと向き合うなか、植田氏がどのような舵取りを行うのか、特に現在の金融緩和政策が継続されるのか、多くの投資家が注目するのは当然といえるでしょう。

 株式市場に目を移すと、相場の変動要因となる経済指標は毎月いくつも発表されますし、ほかにも景気や利上げを巡る観測報道、総裁の後任人事といった思惑材料は数限りなくあります。これらの憶測で株を売買していては、株価が上がっては気分上々、下がると意気消沈といった具合に、日々振り回されてしまうことになりかねません。こうした状況を少しでも避けるために、株価がどちらの方向に、どれだけ動く可能性があるのかを分析する方法の一つとして、今回はリトレースメントについて解説していきます。



 



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