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【材料】ゲームストップが決算受け大幅安 ファーロングCEOが解任=米国株個別

 ゲーム販売のゲームストップ<GME>が大幅安。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、1株損益の赤字は予想ほど膨らまなかったものの、売上高は予想を下回った。同社は取締役会において、コーエン氏を執行会長に選任したことを明らかにした。コーエン氏は資本配分と経営を監督する。これに伴いファーロングCEOが解任された。コーエン氏はオンラインでペットショップを展開するチューイー<CHWY>の創業者。

 オンラインゲームが隆盛となる中で同社は対応に苦慮している。ファーロング氏は人員削減と店舗閉鎖もあって、同社は第4四半期に黒字を達成していたが、第1四半期は再び赤字に転落した。ファーロング氏の解任についてコーエン氏は、「2021年に同社株が歴史的な高騰を見せたにもかかわらず、彼はブランドへの関心を生かすことに失敗した。経営陣はWeb3や実店舗の様々なビジネスモデルの実験に失敗してきた」と述べた。

 アナリストからは「今回は決算説明会もなく、投資家とのコミュニケーションもほとんどない。戦略的ビジョンに一貫性がないため、この決算について意見を述べることは困難だと考えている。過去5年間で同社は5人のCEOと3人のCFOを擁した。トップを変えることで違いが出るかどうか確認したい」との指摘が出ていた。

(2-4月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-0.14ドル(予想:-0.17ドル)
・売上高:12.4億ドル(予想:13.4億ドル)
  ハードウェアおよびアクセサリー:7.26億ドル(予想:6.97億ドル)
  ソフトウェア:3.38億ドル(予想:4.09億ドル)
  コレクターズアイテム:1.73億ドル(予想:2.32億ドル)

【企業概要】
 米国・カナダ・オーストラリア・欧州において、ゲームやエンターテインメント製品をeコマースと店舗を通じて提供。ビデオゲーム機器、コントローラーやヘッドセット等のアクセサリー、ゲームソフト類のほか、映画業界やポップカルチャーをテーマとしたライセンス商品も販売。

(NY時間09:35)
ゲームストップ<GME> 21.08(-5.03 -19.26%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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