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【材料】神戸物産---2Qも2ケタ増収、新規出店と既存店への商品出荷が好調に推移

神戸物産 <日足> 「株探」多機能チャートより

神戸物産<3038>は13日、2023年10月期第2四半期(22年11月-23年4月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.0%増の2,219.68億円、営業利益が同4.1%減の141.33億円、経常利益が同19.4%減の131.98億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同17.5%減の91.10億円となった。

業務スーパー事業の売上高は前年同期比11.2%増の2,151.11億円となった。当第2四半期累計期間において、国内グループ工場で製造するオリジナル商品と、世界の本物をコンセプトにした自社直輸入品による、魅力あふれるプライベートブランド商品をベストプライスで販売する「業務スーパー」の出店状況は、出店24店舗、退店8店舗、純増16店舗の結果、総店舗数は1,023店舗となった。新規出店の内訳は、直轄エリア19店舗、地方エリア5店舗となっている。出店に関しては九州地方を中心として全国的に新規出店があった。また、老朽化してきた店舗の移転等を積極的にフランチャイズオーナーに勧めている。経営成績については、為替の急激な変動や物価上昇による仕入れコストの増加があったものの、価格戦略が功を奏したことや、「業務スーパー」の魅力であるプライベートブランド商品が多くのメディアで取り上げられ、業績の拡大が続いている。

外食・中食事業の売上高は同61.3%増の52.22億円となった。当第2四半期累計期間において、「神戸クック・ワールドビュッフェ」の出店状況は、出店2店舗、退店0店舗、純増2店舗の結果、総店舗数が13店舗となった。焼肉オーダーバイキングの「プレミアムカルビ」の出店状況は、出店3店舗、退店0店舗、純増3店舗の結果、総店舗数は19店舗となった。また、惣菜店の「馳走菜(ちそうな)」の出店状況は、出店13店舗、退店2店舗、純増11店舗の結果、総店舗数は全国で98店舗となった。「神戸クック・ワールドビュッフェ」では、新たに2店舗がリニューアルオープンした他、営業店舗においてはメニューの改廃等を行った。また、国内でのマスク着用義務の終了や会食における人数制限の解除等の影響で、徐々に顧客の来店が回復してきている。「プレミアムカルビ」は、引き続き多くの顧客に利用されており、順調に推移している。それに店舗数の増加も相まって、事業規模の拡大による効率化が進んでいる。また、「馳走菜(ちそうな)」は、顧客ニーズをとらえたメニュー構成や、店舗数の大幅な増加により売上高を拡大している。

エコ再生エネルギー事業の売上高は同17.4%増の16.30億円となった。当第2四半期累計期間においては、新規発電所の稼働はなかったが、2022年6月から福島県西白河郡西郷村で1ヵ所の太陽光発電所が稼働したことにより、前年同期比で太陽光発電所が1ヵ所増加し、売上に寄与している。稼働中の発電所と発電量は、太陽光発電所が18ヵ所で約51.0MW、木質バイオマス発電所が1ヵ所で約6.2MWとなった。

2023年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.2%増の4,400.00億円、営業利益が同6.8%増の297.00億円、経常利益が同1.2%増の325.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.8%増の212.00億円とする期初計画を据え置いている。

《SI》

 提供:フィスコ

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