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【材料】ギリアドが下落 骨髄異形成症候群を対象にした試験を中止=米国株個別

 医薬品のギリアド・サイエンシズ<GILD>が下落。骨髄異形成症候群(MDS)を対象にしたマグロリマブとアザシチジンの併用療法を評価するエンハンス試験(第3フェーズ)を中止したと発表した。

 同社は声明で「患者の健康と福祉はわれわれの最優先事項であり、今回のニュースは残念だが、20年近く新しい治療法が承認されていないHR-MDSの治療の難しさを裏付けるものだ」と述べた。

 アナリストは今回の中止は同社のオノコロジー事業に新たな打撃を与えたと指摘。同社はフォーティーセブン社の買収に49億ドルを支払い獲得したマグロリマブの資産価値が疑問視される。以前からマグロリマブの見通しには慎重ではあったが、最大の商業市場であったであろうMDSからの恩恵の欠如は、この薬剤に対する見通しを下方修正せざるを得ない可能性があると述べた。

(NY時間10:21)
ギリアド<GILD> 79.30(-1.34 -1.66%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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