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【材料】ホーム・デポが予想上回る決算受け上昇 ただ、通期見通しは維持=米国株個別

 ホーム・デポ<HD>が上昇して始まっている。取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高の減少が予想以下だった。米既存店売上高が予想ほど減少しなかった。そのほか、1株利益、売上高も予想を上回っている。米国での住宅設備投資が予想よりやや好調であることを示唆した。

 デッカーCEOは声明「小規模なプロジェクトに関連するカテゴリーでは好調だったが、特定の高額商品、裁量的なカテゴリーではプレッシャーが続いた」と述べた。「ホームセンターの中長期的な見通しについては、引き続き非常に前向きだ」ともコメントした。

 ただ、株価は時間外で軟調に推移していたものの、通常取引に入ると買いが先行している。

 同社は5月に木材価格の下落と天候不順による買い付けの遅れなどで、通期の見通しを下方修正していた。第2四半期は予想を上回る内容であったにもかかわらず、今回もその既存店売上高の見通しを維持し、最大5%減少する見通しを示している。

 これまで成長の中核を担ってきた大口取引に引き続き圧力がかかっている。最も単価の良い顧客である請負業者を獲得しようと努力しているライバルのロウズ<LOW>との競争に同社は直面している。ロウズはホーム・デポに続き、プロとDIYの両方の顧客に即日配達サービスを導入した。

 なお、同社の取締役会は150億ドルの自社株買いプログラムを承認した。

(5-7月・第2四半期)
・既存店売上高:-2.0%(予想:-4.1%)
  米国:-2.0%(予想:-3.6%)
・1株利益(調整後):4.65ドル(予想:4.46ドル)
・売上高:429.2億ドル(予想:421.3億ドル)
・顧客単価:0.1%増(予想:0.6%増)
・商品在庫:232.7億ドル(予想:260.8億ドル)
・取引件数:-1.8%(予想:-3.6%)

(通期見通し)
・既存店売上高:-2~-5%(予想:-3.8%)
・売上高:-2~-5%
・営業利益率:14.0~14.3%(予想:14.2%)

(NY時間09:39)
ホーム・デポ<HD> 336.29(+6.34 +1.92%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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