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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日続落、米金利上昇や中国不安で売り優勢 (8月18日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  31321.26
高値  31644.89(11:13)
安値  31275.25(09:01)
大引け 31450.76(前日比 -175.24 、 -0.55% )

売買高  11億9796万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆8832億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は175円安と3日続落、中国の景気不安に警戒感
 2.朝安後に一時プラス圏に浮上も、後場に入り再び下げ幅拡大
 3.中国不動産大手、恒大集団の米破産法申請の影響が警戒される
 4.安川電機、ファストリ、ダイキンなど中国関連株が売り優勢に
 5.アドテストや東エレク、ソシオネクスなど半導体関連株は堅調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比290ドル安と3日続落した。米長期金利の上昇からハイテク株や消費関連株を中心に売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は3日続落。中国景気に対する不安が台頭するなか、相場は軟調に推移した。

 この日の早朝に中国不動産大手、恒大集団が米連邦破産法15条の適用を申請したことが伝わった。中国不安に加え、米長期金利の上昇などを背景に前日のNYダウが下落したこともあり、この日の東京市場は朝方から売りが優勢の展開。日経平均は一時350円安に売られた。ただ、売り一巡後は値を戻し前場には一時プラス圏に浮上する場面があった。しかし、後場に入ってからは香港ハンセン指数や中国・上海総合指数が値を下げるなか再び売りに押される展開となった。中国関連株が軟調だった。その一方で半導体関連株は底堅く推移した。

 個別銘柄ではトヨタ自動車<7203>や日本郵船<9101>、神戸製鋼所<5406>が安い。ファーストリテイリング<9983>やダイキン工業<6367>、安川電機<6506>、ファナック<6954>などの中国関連株が値を下げた。三越伊勢丹ホールディングス<3099>や資生堂<4911>、日本航空<9201>などインバウンド関連株も軟調だった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や東京海上ホールディングス<8766>など金融株も売られた。
 半面、アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>など半導体関連株が高く、ソフトバンクグループ<9984>が値を上げた。三菱商事<8058>や三菱重工業<7011>、商船三井<9104>が買われた。キーエンス<6861>やニデック<6594>、エンプラス<6961>がしっかり。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、バンナムHD <7832>、三菱商 <8058>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約42円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>、第一三共 <4568>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約79円。

 東証33業種のうち上昇は卸売業、パルプ・紙、石油石炭製品の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)保険業、(4)精密機器、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)小売業、(3)建設業、(4)陸運業、(5)空運業。

■個別材料株

△DDグループ <3073> [東証P]
 7月既存店売上高3割増と高水準。
△PAコンサル <4071> [東証P]
 「タレントパレット」の機能強化で値ごろ感着目。
△Aバランス <3856> [東証S]
 決算発表日の前倒しを発表で安心感。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
 生成AI用プラットフォームの新サービス開始。
△アクシス <4012> [東証S]
 27年12月期に営業利益15億円以上を目指す中計評価。
△エーアイ <4388> [東証G]
 中国のアイフライテックと協業契約を締結。
△JDSC <4418> [東証G]
 DM発送代行会社を22億円で買収。
△東和薬品 <4553> [東証P]
 「厚労省が後発薬普及に金額目標新設」との報道。
△T&K <4636> [東証P]
 ベインキャピタルによるTOB価格にサヤ寄せ。
△ノバレーゼ <9160> [東証S]
 株主優待制度の導入予定発表を好感。

▼エレメンツ <5246> [東証G]
 ファンドからの資金調達で潜在的な希薄化を懸念。
▼ダイキン <6367> [東証P]
 SMBC日興証券が目標株価を引き下げ。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)T&K <4636>、(2)円谷フィHD <2767>、(3)さくらネット <3778>、(4)エンプラス <6961>、(5)東和薬品 <4553>、(6)Jマテリアル <6055>、(7)テスHD <5074>、(8)三桜工 <6584>、(9)住友理工 <5191>、(10)DDグループ <3073>。
 値下がり率上位10傑は(1)ギフティ <4449>、(2)ミダックHD <6564>、(3)住友林 <1911>、(4)オンワード <8016>、(5)ブレインP <3655>、(6)メドレー <4480>、(7)Gunosy <6047>、(8)H2Oリテイ <8242>、(9)コシダカHD <2157>、(10)力の源HD <3561>。

【大引け】

 日経平均は前日比175.24円(0.55%)安の3万1450.76円。TOPIXは前日比15.77(0.70%)安の2237.29。出来高は概算で11億9796万株。東証プライムの値上がり銘柄数は334、値下がり銘柄数は1448となった。東証マザーズ指数は714.39ポイント(6.73ポイント安)。

[2023年8月18日]


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