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【材料】川崎汽は活況高、バリュー株押し目買いの流れで海運株が業種別値上がり率トップに

川崎汽 <日足> 「株探」多機能チャートより
 川崎汽船<9107>が全市場ベースで売買代金2位となる活況商いで株価も大幅高となったほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が軒並み高に買われている。業種別騰落では全33業種中で値上がり率トップとなっている。9月配当権利落ち後の相場でバリュー株に利益確定の動きが目立ったが、足もと売りが一巡し、値ごろ感から買い戻す動きがみられ、海運株はその象徴として買われている。

 ここコンテナ船の運賃市況が下落基調で上海発欧州向けは足もとで約4年ぶりの安値をつけたことが報じられている。ただ、コンテナ船市況の影響は海運セクターの株価には大方織り込まれつつあるようだ。一方、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数の方は戻り足が鮮明で、前日時点で1800を超えたが、これは昨年10月以来約1年ぶりとなる。中国景気の減速が言われるなかも、中国経済と連動性が高いといわれる同指数が上昇基調を強めていることで、海運株を買い戻す動きが活発化している。

出所:MINKABU PRESS

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