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【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ 木曽路

木曽路 <日足> 「株探」多機能チャートより

●木曽路 <8160>  【目標株価】3000円(13日終値2526円)

「和牛卸値下落による恩恵を期待」

 木曽路 <8160> [東証P]の反騰機運が強まっている。しゃぶしゃぶ・日本料理の外食 チェーン「木曽路」を運営する同社はコロナ禍で業績が悪化し、23年3月期まで3期連続で営業赤字となった。24年3月期第1四半期(4-6月)は売上高が前年同期比15.6%増の116億4700万円、営業損益は2億3200万円の赤字(前年同期は6億6100万円の赤字)。通期では売上高が前期比15.4%増の530億円、営業損益は16億円の黒字(前期は5億8100万円の赤字)を予想する。

 業績回復への道筋を示す同社の9月の既存店売上高は、「木曽路」部門で前年同月比21.9%増となり、2ヵ月連続で増収率が20%を超えた。社会経済活動の正常化に伴って来客数が大きく回復するなか、客単価もプラスを維持。日本料理を手軽に味わえる同社の店舗には、インバウンド需要による客数押し上げ効果も出ているようだ。外食産業全般に人件費や光熱費の増加が損益を押し下げる要因となっているが、ここに来て和牛の卸値価格に下落圧力が強まっており、同社には仕入れコストの負担減などの思惑が広がる余地がある。

 株価は9月に入り、75日移動平均線を下回る水準まで調整したものの、2400円どころで下げ渋った。足もとでは5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロス形成が視野に入っているほか、信用倍率は0.79倍と売り長の状況で、ショートカバーの誘発による株価上昇に期待が膨らむ。時価総額は700億円超と機関投資家も手掛けられる規模。9月中間期の決算発表で業績の回復基調が鮮明となれば、幅広い投資資金を集める形で株価水準を一段と切り上げそうだ。

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