貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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4063 信越化学工業

東証P
5,906円
前日比
-402
-6.37%
PTS
5,935円
23:57 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
2.77 10.05
時価総額 118,220億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ オーバーシュートの主力株を二段、三段構えで狙え!


「オーバーシュートの主力株を二段、三段構えで狙え!」

●マーケット回復のキッカケは?

 前回は現在の投資環境について、「もうはまだなり」――こんな状況にあると書いたが、それが実証されてしまった形になった。2月25日から始まった下落相場は、まだ止まっていないどころか、下げ足を一段と早めている。

 先週末13日には日経平均株価は一時1万7000円を割り込んだ。これは16年11月頃の水準。ということは……計算するのも嫌になるが、3年4ヵ月ぶりの水準になる。通常は下値支持線として働く各種の移動平均線もまったく役に立たず、60ヵ月移動平均線さえあっさり割り込んでしまった。

 こんな状況になると、理屈も理論もまったく役に立たなくなるので絶望感にとらわれがちだが、私の長年の投資経験では、こんなところは、ただただ「耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだ」方がよい。

 いまはネガティブ材料ばかりであり、明らかに情報が偏っている。その結果として船なら片側に大きく傾き、転覆寸前。こんなことになっているのだが、船ならば実際に転覆してしまうこともあるが、株式市場はそうはならない。必ず回復するのだ。

 ただ、それがいつになるか分からない。こうなるものの、実は回復のきっかけになることがある。それがパニック売りだ。

●ここからは売り手が少なくなる

 13日はそれらしい動きが見られた。まだ売りたい投資家はいるだろうが、9日以降、東証1部の出来高が25億株を超える日が4日あった。その他の日々も加えると、短期間に100億株を超えることになり、最近では異例の多さだ。

 これが意味するのは、売りたい投資家の多くが売ってしまっている。こういうことになり、ここからはもうさほど売りは残っていないと見てよい(もちろん皆無ではないが)。株は売り手が少なくなれば、まず下げ止まり、そして浮上に転じる。いまはこんな観点から、オーバーシュート状態になっている主力株を二段、三段構えで拾っておきたい。

 具体的は、まずはトヨタ自動車 <7203> だ。改めて書くまでもなく、この株は時価総額が最大の企業。株価が下がると投資信託が機械的に逆張りの買いを入れて来る。いまはそれに期待だ。それに、時期的に決算期だ。配当取りの買いも当然期待できる。

 同様の観点から、信越化学工業 <4063> 、村田製作所 <6981> 、ダイキン工業 <6367> 、ソニー <6758> 、そしてソフトバンクグループ <9984> も。そして、最後は私の大好き銘柄、中外製薬 <4519> になる。

 つまりいまは、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」ながら、経営的に特に問題がないオーバーシュート(売られ過ぎ)銘柄を狙え、になる。

2020年3月13日 記

株探ニュース

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