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9386 日本コンセプト

東証P
1,829円
前日比
-1
-0.05%
PTS
1,813円
23:37 05/02
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.3 1.39 4.65
時価総額 254億円
比較される銘柄
キユソ流通, 
ケイヒン, 
東陽倉
決算発表予定日

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日本コンセプト Research Memo(2):タンクコンテナ事業のパイオニア


■会社概要

1. 会社概要
日本コンセプト<9386>はタンクコンテナの専業オペレーターで、液体物流サービスのプロバイダーである。ISO標準規格の輸送容器であるタンクコンテナを使用し、危険物を含む化学品などの各種液体や液化したガスの輸送、輸送プロセスで必要となる加温や保管、積替え、納品後の空コンテナの洗浄や点検、保守、フロンガスの回収や再生・破壊など、タンクコンテナ輸送と輸送に関わる一連の附帯サービスを行っている。設立以来、日本におけるタンクコンテナ事業のパイオニアとして、世界中の商社や化学品メーカーなど多くの取引先と長期・安定的な関係を構築してきた。また、危険物も扱うからこそ、環境保護を重視した独自のトータルソリューションも提供しており、地球環境にやさしい企業として社会への貢献も大きい。


欧米で広まるタンクコンテナをいち早く日本に導入
2. 沿革
世界的に環境保護に対する関心が強まりを見せていた1980年代、液体輸送の分野においても、輸送終了後のドラム缶や残液処理など環境問題が発生していた。タンクコンテナはこうした問題を合理的に解決し、かつ安全に輸送する容器として生まれ、特に危険品液体貨物の輸送手段として国際的に認められ、欧米を中心に急速かつ広範に流通していった。一方、当時の日本では、タンクコンテナの存在自体がほとんど知られていない状況であった。当時の液体輸送は、工場で生産された貨物を保蔵タンクに一旦貯蔵し、大量輸送が可能なパーセルタンカー、内陸輸送において機動的なタンクローリー、小ロット輸送・保管を対象にしたドラム缶など、数度の積替えを経て、仕向け地の保蔵タンクに納入するか、ドラム缶のまま納入するという形態であった。

1994年1月、船会社で海外のタンクコンテナによる物流を間近に見てきた現代表取締役社長の松元孝義(まつもとたかよし)氏と、ドイツのタンクコンテナのオペレーターに在籍していた取締役副社長の山中康利(やまなかやすとし)氏が、ISO標準規格のケミカルタンクコンテナを使用した国際複合一貫輸送サービスの提供を目的に、東京の新川において同社を設立することとなった。欧米を中心に拡大しているタンクコンテナを使って遅れている日本の液体物流に革命を起こす、という気概にあふれていたと推察される。当初はわずか数人、タンクコンテナも数本、創業者のネットワーク頼りのスタートだったが、1996年にはタンクコンテナの洗浄業務を開始、年を追うごとにタンクコンテナや自社洗浄施設を増やすとともに内外ネットワークを拡大、顧客との信頼関係を構築しながら企業規模を拡大していった。2017年には更なる飛躍に向けて5月にはガスタンクコンテナ事業に参入、7月には東証一部昇格、2018年には海運大手の商船三井と提携するなど、足元、動きが急になってきた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MH》

 提供:フィスコ

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