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アストロスケールホールディングス:スペースデブリ除去など国内外から受注実績を持つ

材料
2024年8月5日 13時11分

アストロスケールホールディングス<186A>は、スペースデブリ(宇宙ゴミ)除去や人工衛星寿命の延長、点検・観測等の軌道上サービス事業を展開する。

同社グループのコア技術である「宇宙空間の非協力物体(デブリなど位置情報を発信せず自由運動(回転など)をして宇宙空間を飛翔している物体)に対するRPO技術(ランデブ・近傍運用技術)」は、EOL(運用終了後衛星の除去)、ADR(既存デブリの除去)、LEX(寿命延長)、ISSA(故障機・物体の観測・点検)と4つの軌道上サービスを実現可能にしている。非協力物体におけるRPO技術を開発・実証済みの企業は同社のみとなっており、その意味で競合は存在せず、グローバルで技術の最先端を走っている。顧客は国内外の政府(宇宙機関及び防衛機関)が中心であるが、EOLやLEXに関しては民間からの受注も見込める。宇宙関連の支出が多い西側諸国(米国、日本、フランス、英国など)において既に拠点を構えており、拠点のある国々で受注実績を有してる。

24年4月期のプロジェクト収益(売上収益及び政府補助金収入)は前期比2.6倍の4,667百万円、売上収益は同59.1%増の2,852百万円、営業損益は11,555百円の赤字で着地した。デブリ除去技術実証衛星「ELSA-d」が軌道離脱制御の運用を終えミッションを完了したほか、2024年2月に打上げた商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」が対象デブリ後方約50mの距離へ接近し定点観測に成功、また、デブリの周囲を約50mの距離を維持しつつ姿勢を制御しながら360度周回飛行する運用(周回観測)に成功した。また、複数の大口受注を獲得(文部科学省のSBIRミッション最大120億円、米国宇宙軍の燃料補給ミッション約26.9百万ドル)したほか、大口案件(JAXAのADRAS-J2ミッション114億円の採択や技術検討受注も獲得した。25年4月期のプロジェクト収益は前期比3.8倍の18,000百万円の見通し。

軌道上サービス市場は、2023年から2033年の累積市場規模で182億ドルと成長が大きく期待されている。その中でも同社は目標シェア50%以上を掲げており、政府機関や民間からの需要を獲得する想定である。政府からの需要は既に取り込みが進んでおり、契約済/選定済のパイプラインは既に7本進み、交渉中のプロジェクトが2本、協議中の潜在的ミッションが5本以上ある。現状は先行投資の段階だが、事業計画の長期利益率目標では売上総利益目標30%台半ば、営業利益率目標20%台半ばを掲げており、全てのパイプラインを着実に進行すると2028年から2029年には目標を達成できる見込みとなりそうだ。財務面でも、2024年4月末時点の現預金残高は142億円を有しており、6月5日の上場により201億円を獲得し、現在想定する長期事業計画において、フリー・キャッシュ・フロー黒字化の時期までの財務的余力を確保している。グローバルに事業を展開し、大きな成長が見込まれる宇宙関連銘柄として、今後の動向に注目が必要だ。

《NH》

提供:フィスコ

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