決算発表予定日 2024/05/08
3744東証S貸借
業種 情報・通信業

サイオス 株価材料ニュース

621
+10
+1.64%
業績
(15:00)
PTS

625

(23:55)
株価は20分ディレイ

サイオス Research Memo(5):自己資本比率は低下するも財務面の懸念はない。ストック型ビジネスへの転換は順調

特集
2024年3月25日 16時05分

■サイオス<3744>の業績動向

3. 財務状況と経営指標

2023年12月期末の資産合計は前期末比684百万円増の6,706百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が98百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が404百万円それぞれ増加した。固定資産では有形固定資産が19百万円、繰延税金資産が100百万円それぞれ増加した。

負債合計は前期末比739百万円増の5,518百万円となった。有利子負債が41百万円減少した一方で、将来の売上高となる契約負債が451百万円増加したほか、買掛金が150百万円増加した。契約負債が発生する製品・サービスは、「LifeKeeper」(オンプレミス版の年間サポート料金やサブスクリプション契約の利用料)や「Gluegentシリーズ」、MFP向けソフトウェア製品(サブスクリプション契約の利用料)等、ストック型収入に該当するものである。契約負債の増加は、新規顧客の獲得や既存顧客のアップセルが進んだ結果と捉えることができ、今後の収益増加を示す先行指標の1つとして、ポジティブに評価される。純資産合計は同55百万円減の1,187百万円となった。為替の円安進行により為替換算調整勘定が31百万円改善した一方で、配当金支出43百万円と親会社株主に帰属する当期純損失18百万円の計上により利益剰余金が105百万円減少した。

経営指標については、自己資本比率が前期末の19.4%から16.4%に低下したが、ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)は2,422百万円と20億円を上回る水準を維持しており、有利子負債比率も16.5%と低水準にあることから、財務面の懸念はない。持続的な成長を目指すべく、フロー型ビジネスからSaaS事業を中心としたストック型ビジネスへの転換を進めており、ストック型ビジネスの売上高については非開示だが、ストック型売上となる契約負債が増加傾向となっているほか、契約負債残高の次年度売上高に占める比率で見ても、2019年12月期末の12.4%から2023年12月期末には19.3%(2024年12月期売上計画で算出)と右肩上がりに上昇していることから、ストック型ビジネスへの転換は順調に進んでいるものと推察できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HH》

提供:フィスコ

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる