三井松島HDの上げ足鮮烈、電力不足の思惑も物色人気を増幅へ
三井松島ホールディングス<1518>の上げ足が止まらない。前日まで2日連続のストップ高で新値街道を走っていたが、きょうも一時値幅制限上限まであと50円に迫る450円高の3295円まで駆け上がる場面があった。時価はリーマン・ショック直前の2008年9月以来、約13年8カ月ぶりの高値圏を走る。市場では「(同社株は)実質的に青空圏で戻り売り圧力がない。きょうは、経産省が電力需給逼迫に関し『注意報』を新設する方針も伝わっており、石炭火力見直しの動きにつながるとの思惑を助長した。また、需給面では前日に日証金で貸株規制が入っており、売り方の撤退が株価上昇を後押しするとの観測もあるようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。
同社の足もとの業績は絶好調で22年3月期営業利益が前の期比4.3倍となる84億1700万円と急拡大しただけでなく、23年3月期も前期比70%増の143億円を見込むなど驚異的な利益成長トレンドにあることも、物色人気を増幅させている。
株探ニュース