中外炉が後場急伸、9月中間期営業損益の黒字転換と配当予想の増額を好感
中外炉工業<1964>が後場急伸している。午後2時ごろに発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高147億2100万円(前年同期比16.8%増)、営業利益7700万円(前年同期2億5000万円の赤字)と営業損益が黒字転換したことに加えて、期末一括配当予想を100円から120円へ引き上げたことが好感されている。
半導体関連の機能材熱処理炉や国内自動車向け無酸化設備、浸炭炉などの工事が順調に進捗したほか、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「グリーンイノベーション基金事業/製造分野における熱プロセスの脱炭素化」案件や、海外向け脱炭素型大型高輝焼鈍設備、国内自動車向け浸炭炉などの工事が寄与し2ケタ増収となったことに加えて、調達コストダウンなどに積極的に取り組んだことが奏功した。なお、投資有価証券売却益の減少などで、最終利益は5億1800万円(同30.7%減)だった。
25年3月期通期業績予想は、売上高376億円(前期比28.4%増)、営業利益25億7000万円(同74.0%増)、純利益23億円(同4.7%増)の従来見通しを据え置いている。
株探ニュース