UTがストップ高、第1四半期はコロナ直撃もM&A効果などで増収増益確保
UTグループ<2146>がストップ高に買われている。5日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高258億2900万円(前年同期比0.4%増)、営業利益17億6300万円(同6.4%増)と増収増益を確保しており、これを好感する買いが入っている。
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、自動車関連分野でサプライチェーン分断や自動車需要の減退などにより、工場の一時稼働停止や派遣人員数の削減を行う顧客が増加し、主力のマニュファクチャリング事業は大幅減収減益に沈んだ。一方、ソリューション事業は単価上昇に加え、4月に新規連結した東芝系3社が寄与し、収益を大きく伸ばした。また、エンジニアリング事業では事業戦略の見直しに伴う新卒採用の一時的な抑制で減収となったものの、業務効率化や稼働率向上が奏功し大幅増益を達成した。
株探ニュース