横浜冷凍---3Qは2ケタ増益、冷蔵倉庫事業が2ケタ増収増益に
横浜冷凍<2874>は14日、2024年9月期第3四半期(23年10月-24年6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.2%減の938.00億円、営業利益が同43.5%増の41.37億円、経常利益が同15.6%増の39.52億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同17.9%増の27.40億円となった。
冷蔵倉庫事業の売上高は258.95億円(前期比10.2%増)、営業利益は58.19億円(前期比16.2%増)となった。前期からの高い在庫水準が続いており、冷凍食品を中心に水産品、農産品、畜産品、すべての取扱いが増加し、保管料収入、荷役料収入ともに前年を大きく上回り増収となった。これらの増収が、今年竣工した3つの物流センターの減価償却費、立上り経費等のコスト増を吸収し、また、DX推進により生産性の向上に努めた結果、増益となった。タイの連結子会社THAI YOKOREI CO.,LTD.においても、主力取扱品である畜産品、乳製品の取扱量が増加し、セグメント利益を牽引した。
食品販売事業の売上高は678.60億円(前期比10.1%減)、営業利益は12.84億円(前期比30.6%増)となった。水産品は主力商材である鮭鱒の量販店への販売が伸長、その他、イワシ、アカウオ等も取扱いが増加し増収増益、ホタテは中国輸出の代替としてベトナム、国内販売にシフトし減収ながら増益となった。また、エビ、魚卵も相場が回復し、水産品全体では利益重視の販売の取組みにより増益となった。畜産品は主要販売先である、外食・中食向けが順調に伸長し、畜産品全体では増収増益となった。農産品は全般的に収穫量が減少したことにより、取扱量が減少し減収となった、主力のイモ類が増益となり、農産カテゴリーの利益を牽引した。
2024年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.8%増の1,390.00億円、営業利益が同20.2%増の45.50億円、経常利益が同13.0%増の47.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.7%増の30.50億円とする期初計画を据え置いている。
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株探ニュース