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株価は20分ディレイ

明日の株式相場に向けて=好決算サプライズ後の「確変銘柄」に着目

市況
2023年7月20日 17時00分

きょう(20日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比405円安の3万2490円と大幅反落。相場全般は天邪鬼(あまのじゃく)というべきか、先物主導で振り回され、投資家サイドにすればなかなか方向感がつかみにくい地合いとなっている。前日の米国株市場ではNYダウが約4年ぶりとなる8連騰を記録し、フシ目の3万5000ドル台を上に抜けてきた。そうしたなか、相対的に出遅れる日経平均はここぞと歩調を合わせ3万3000円大台復帰、というのが分かりやすいシナリオだったが、実際は逆方向に振れた。

前日の引け際20分前、不自然なタイミングでスイッチが入った先物買いによる急伸の反動には違いないのだが、律儀にも日経平均は前日の上げ幅をそのまま吐き出す格好となった。見事なまでの“往って来い”だが、インデックス売買に振り回されるというのは、裏返せば個別株の実需買い意欲の乏しさを映している。4月から6月中旬にかけて海外マネーが有無を言わさず日本株を買い漁った、あの時の活力が今の東京市場にはみられない。

米国株市場は景気敏感株が買われる一方で、これまで相場を牽引していたハイテク株の動きが鈍くなっている。これは直近のNYダウとナスダック総合株価指数の勢いの差にも表れている。バリューシフトが進んでいることを印象づけるのが半導体セクターの値動き。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も前日は3日ぶりに反落し、上値の重さが意識され始めた。こちらの方は東京市場でも敏感に反応し、きょうは売買代金断トツのレーザーテック<6920>をはじめ半導体主力株への売り圧力が一気に顕在化した。

来週の金融政策決定会合で日銀は大規模金融緩和策を維持する公算が大きいとみられており、その点でハイテク系グロース株が有利に思えるが、東京市場の目先の物色動向を見る限り、再びバリュー株に資金が流れている。前日に急騰を演じ、きょうも利食いをこなしてプラス圏を維持した川崎汽船<9107>が象徴的。同社株を筆頭に低PBR株がパフォーマンスで相対的優位性を発揮しているが、これは決算期突入前のリスクに敏感な投資家心理を投影しているともいえる。これまでの経緯ではグロース株やバイオ関連株は決算ラッシュが終わり、決算プレーの余韻が消えてから再浮上する傾向が強い。

いずれにしても、この時期は来週末以降に本格化する企業の四半期決算シーズンを前に、無理はしたくないところ。テーマ買いの動きも決算絡みの銘柄については必然的に物色の矛先が鈍る。何より事前のコンセンサスというのが曲者であって、決算発表を受けて内容が決して悪くないのに失望売りという理不尽なケースもよくある。

したがって、決算を発表した後に好調な内容が素直に評価されている銘柄を見極めて、タイミングよく買いを狙っていくのが得策だ。好決算発表済みの銘柄では、WACUL<4173>、わらべや日洋ホールディングス<2918>などの日足チャートが“強い銘柄”の典型だ。このほか、シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>なども決算発表を契機にいきなり脚光を浴び、変貌した部類だ。こうした「確変状態」に入った銘柄は押し目買いを念頭に置き、丁寧に拾っていくことで上昇相場に乗れる算段となる。直近発表したものでは首都圏を営業エリアに不動産流動化ビジネスを展開するムゲンエステート<3299>に着目。投資指標面から依然割安感があり、信用買い残もそれほど重くない。理想をいえば、いったん下押してから切り返す動きをみせたところが買い場となる。

また、決算発表前の銘柄で買いやすいのは前述した低PBR銘柄だ。東証の改善要請を受けPBR1倍を大きく下回る銘柄の株高修正余地が意識されるなかで、すぐに上がらないまでも下に叩かれにくいという思惑が働く。当然ながら業績が悪くないことが大きな要素を占めるが、グロース株よりはハードルが低い。テーマ性を持っていることが望ましく、今なら半導体不足解消で生産回復が見込まれる自動車周辺株ということになる。アーレスティ<5852>、タイガースポリマー<4231>、TBK<7277>などをマーク。アーレスティとタイガポリはPBR0.3倍台、TBKのPBRは0.4倍台だ。

あすのスケジュールでは、6月の全国消費者物価指数(CPI)、6月の食品スーパー売上高など。なお、東証グロース市場にナレルグループ<9163>が新規上場する。海外では6月の英小売売上高のほか、ロシア中銀が政策金利を発表する。(銀)

出所:MINKABU PRESS

株探ニュース

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