3021東証S信用
業種 サービス業

パシフィックネット 株価材料ニュース

1,450
-28
-1.89%
業績
(15:00)
PTS

(ー)
株価は20分ディレイ

PCNET Research Memo(5):サブスクリプションの受注が好調、ストック収益は順調に拡大

特集
2024年2月16日 13時35分

■業績動向

1. 2024年5月期第2四半期の連結業績

パシフィックネット<3021>の2024年5月期第2四半期の連結業績は、売上高が3,232百万円(前年同期比2.7%増)、営業利益が260百万円(同57.5%増)、経常利益が256百万円(同57.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が167百万円(同66.8%増)だった。前年同期にITサブスクリプション事業において資産売却による一時的な売上高の増加があったため、売上高は前年同期比微増に留まったものの、各事業別に見れば、ITAD事業が減収となったことを除いて他の事業は順調に推移し、全体としては増収を確保した。なお売上高は5期連続の増収、4期連続での過去最高額を記録している。利益面では収益向上策が奏功し、各事業でバランスよく利益を稼ぐことができたため、各利益とも5割を超える増益を達成している。ITサブスクリプション事業によるストック収益の拡大や、ITAD事業においてPCなどのリユース販売での高い収益性を確保できたほか、各種サービスの受注が好調であったこと、及びコミュニケーション・デバイス事業においても好調な国内団体旅行などの影響を受けてイヤホンガイドの需要が伸びたことで、前年同期比で利益率が向上している。

ITサブスクリプション事業においては、サブスクリプション資産を充実させてストック収益の拡大を図るビジネスモデルを採用しているため、先行投資としてのサブスク資産(PCなど)の調達や、全国ネットワークを展開するための設備投資、人材確保のための投資などが膨らみがちである。2024年5月期は特に人材の積極採用や人事制度を刷新して給与をアップするなど、人的資本への投資に注力したが、一方で、資産の稼働率向上に取り組んでコストの適正化に対応したことで、結果として増益を成し遂げており、事業の好調さが理解できよう。

さらに2024年5月下期は、2025年10月のWindows10のサポート終了に向けて、企業などでのPC大量更改イベントが徐々に立ち上がってくる時期に差し掛かる。その意味でも、下期は売上、利益両面で上期と比較してかなりの上積みが期待でき、通期においても前期比で好業績が期待できると弊社では見ている。

ITAD事業においては、使用済みPCの排出台数低迷が響き、リユース販売は伸び悩んだ。しかし高スペックPCなど収益性の高い商材に絞って販売を推進した結果、増益を確保している。一方でデータ消去などのサービス販売は、サービス範囲拡張や営業強化に注力したことによって順調に業績を拡大した。元々固定費抑制により利益率の高い事業ということもあり、2024年5月期第2四半期の増益に貢献した形だ。コミュニケーション・デバイス事業では、新型コロナウイルス感染症のいわゆる「5類移行」などによって国内団体旅行や訪日旅行の需要が回復し、それに伴いイヤホンガイドに関する需要も拡大した。さらには旅行業以外の分野(企業の工場見学用の受注など)にも積極的に取り組んでおり、黒字転換を果たした。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《SO》

提供:フィスコ

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる