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ビューテHD Research Memo(8):新中計の初年度となる2025年6月期は大幅な増収増益を見込む

特集
2024年10月2日 11時18分

■業績見通し

1. 2025年6月期の業績予想

新中期経営計画の初年度となる2025年6月期の業績予想についてビューティカダンホールディングス<3041>は、売上高を前期比8.8%増の7,600百万円、営業利益を同29.6%増の110百万円、経常利益を同10.4%増の110百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同145.3%増の70百万円と見込んでいる。

売上高は、引き続き「生花祭壇事業」と「生花卸売事業」の伸びが増収に寄与する。一方、利益面では、仕入原価の高止まりや人件費増が想定されるものの、「生花祭壇事業」の伸びと「生花卸売事業」の収益力強化を中心とするグループ全体の底上げにより、損益改善を見込んでいる。

2. 今後の注目点

弊社でも、この数年の「生花祭壇事業」の伸びやこれまでの取り組みの成果(コア事業の強化等)などを勘案し、売上高目標の達成は十分に可能であると判断している。最大の注目点は、円安やエネルギー価格の高止まり、人材不足等が続くなかで、収益の底上げをいかに実現していくのかにある。新たにスタートした中期経営計画の達成を占ううえでも、収益改善の道筋は重要な判断材料となるだろう。弊社でも、利益率の高い「生花祭壇事業」の伸びや「生花卸売事業」における規模拡大及び収益の安定化が収益力向上のカギを握ると見ている。一方、中長期的な視点からは、業界再編の動きに注目したい。葬儀の縮小化や後継者問題、人材不足、DXなど業界を取り巻く環境変化が進むなかで、国内外で独自の流通システムを構築し、全国に拠点を展開している同社にとっては、主導的な立場で業界再編を手掛ける機会として捉えることができる。コロナ禍の影響により、業界再編に向けた機運は一旦先送りされた様相を呈しているが、コロナ禍の回復とともに再び動きが活発化する可能性があると見ている。特に、M&Aを含めたコア事業の拡大や事業間シナジーの創出はもちろん、新サービス及び新規事業の開発など、業界の変革に向けた価値創出にも期待したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《HN》

提供:フィスコ

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