3097東証P貸借
業種 小売業

物語コーポレーション 株価材料ニュース

3,720
-20
-0.53%
業績
(10:49)
PTS

3,723.5

(10:43)
株価は15分ディレイ

【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 元気印の外食関連で突破口を開く!

市況
2023年8月20日 9時30分

「元気印の外食関連で突破口を開く!」

●強まる中国不動産バブル崩壊への警戒感

東京市場がとんでもないことになっている。

日経平均株価が強力な支持線だったはずの3万2000円を割り込んでしまい、今週末は一時3万1275円まで突っ込んだ。3万1000円台のキープも危ぶまれるところまで下げたことになる。

こんなことになっているのは、前回紹介した米国の連邦公開市場委員会(FOMC)開催、それに続く日銀のYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正、そして8月に入ってからのフィッチ・レーティングスによる米国債の格下げ、7月の米雇用統計発表、さらにはムーディーズによる米国中小銀10行の格下げ、中国経済の失速観測。加えて、新たにフィッチが米銀70行の格下げを示唆したほか、中国の不動産大手・恒大集団が米国で破産申請したことなど……、まさに悪材料が目白押しだ。

これらに市場は動揺しているわけだが、特にショッキングだったのが恒大集団の米国での破産申請になる。中国不動産最大手・碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)の危機説も流れている時だけに、恒大の破産申請が市場に与えた影響は大きい。大手不動産の危機的状況が表面化したことで、中国で不動産バブルが弾けつつあることが明らかとなった。

ご存じのように日本でもかつてバブル崩壊が起きた。不動産バブルと株高の最中に、私は株式評論家としてデビューし、現在に至っている。足もとの中国の状況を見ると、日本のバブル崩壊に似ているといえる。国中が不動産投資で盛り上がり、そして一挙に崩れた。この点ではほとんど同じだ。

しかし、バブル崩壊が生じた場合の対応は、日本と中国では大きく異なると考えられる。日本の場合、バブルが弾けたのは急激に金利を引き上げたからだ。そして、不況が深刻化し、しかも上げた金利をなかなか下げなかったためにそれが長引いた。

この点、中国はもっと機敏に動くと見てよい。一党独裁の国なので、景気浮揚のために金利を下げる、党がこう決めると即座に実行するからだ。実際、中国人民銀行(中央銀行)は15日、6月に続いて今年2回目の利下げに踏み切った。それにより政策金利と位置づける中期貸出制度(MLF)の1年物金利は、0.15ポイント低い2.5%になった。このように速攻で金融政策を変更しており、やがて日本のようにゼロ金利にすることも考えられるのだ。

●魅力的な外食関連を見直す

こう考えると、本格的なバブル崩壊は起きないか、起きても短期で終わりそうだ。その意味で、東京市場はいま全面安状態に陥っているわけだが、極端に悲観する必要はない。こんなときには新たな気持ちで相場に向き合うためにも、美味しい食事を楽しんで鋭気を養うに限る。といっても、高級フランス料理でなくてよい。近くの飲食店に出向くといくらでも美味しい食事ができる。私も時折足を運ぶのだが、どこも満席だ。あるイタリア料理店など(私は詳しくないが有名店らしい)はいつ訪れても満席で、入店できぬままなのだが、そんな時には定食屋や 回転寿司ラーメン店などへ行けばよい。

投資対象もまずはこれら外食関連株が有望となる。すなわち、定食店「大戸屋ごはん処」を運営する大戸屋ホールディングス <2705> [東証S]、いつ訪れても活気のあふれる回転寿司「すし銚子丸」を運営する銚子丸 <3075> [東証S]、暑くても寒くても食べたくなる焼き肉店「焼肉きんぐ」を運営する物語コーポレーション <3097> [東証P]。やはり季節の区別なく食べられる焼き鳥店では、「鳥貴族」が全品均一価格の安心感もあって、今後も集客力、収益を高めそうであり、鳥貴族ホールディングス <3193> [東証P]も魅力的だ。

株価は目先下げてしまったが、イタリア料理ならサイゼリヤ <7581> [東証P]がある。株価の回復は早いだろう。カレー店も忘れてはなるまい。となると、壱番屋 <7630> [東証P]になる。株価はこのところ下げているので、押し目狙いの好機といえる。ただし、株価の動きは早くないので、回復もゆっくりとしたものになろう。

2023年8月18日 記

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる