新興市場銘柄ダイジェスト:フルッタは大幅に続落、バードマンが一時ストップ高
<2586> フルッタ 84 -13
大幅に続落。東証が3日から信用取引に関する規制措置を強化したことが引き続き嫌気されている。新規の売付及び買付に係る委託保証金率は90%以上(うち現金60%以上)となっている。また、前日の米国株の下落を受けて市場全体が冷え込んでいることも株価の重しになっているようだ。グロース市場では、フルッタフルッタのほかエヌ・ピー・シー<6255>やプレシジョン・システム・サイエンス<7707>も商いを伴って売られている。
<5616> 雨風太陽 1158 +19
続伸。一部メディアが報じた漁村の観光客数が5年で2割増えたとする記事の中で、地方に1週間ほど滞在して漁業や農業の生産者から仕事を学べる雨風太陽の「ポケマルおやこ地方留学」が紹介され、買い材料視されている。報道によると、雨風太陽では「トリ貝養殖場の見学やタコの生け締め、養殖マグロへの給餌など、全国の漁師と連携した体験をそろえる。24年夏の海や川での体験参加者は609人と前年同期に比べ5割増えた」という。
<141A> トライアル 3560 -10
上場来高値更新。8月下旬から複数の証券会社が投資判断「買い」で新規カバレッジを開始したり、目標株価を3800-4000円程度(前日終値3570円)に設定したりしていることが好感されている。トライアルホールディングスはセルフレジ機能付きの買い物カートなどリテールテック分野で先行しているとされ、今後の成長に対する期待から買い優勢となっていた。
<3541> 農業総合研究所 366 +13
年初来高値。NTT<9432>傘下のNTTアグリテクノロジー(東京都新宿区)と資本業務提携契約を締結したと3日に発表し、引き続き買い材料視されている。農産物の高付加価値化やフードロス削減に資する規格外野菜などを活用した食品加工品の開発、流通、販売などで協業する。NTTアグリテクノロジーは農林漁業成長産業化支援機構から農業総合研究所株を取得する予定。
<5242> アイズ 2180 -98
3日続落。自社が運営する広告業界プラットフォーム「メディアレーダー」の取引件数が累計4万件を突破したと発表している。メディアレーダーは、マーケティング担当者・広告代理店と媒体社・マーケティングサービス会社を結ぶ広告業界向けの検索サイト。利便性やマッチング精度の向上を追求する取り組みを行ってきた結果、取引件数の増加につながったという。
<7063> バードマン 595 +81
一時ストップ高。新社長にクリエイティブ事業を手掛けるミューン(大阪市)代表取締役の嶋津宗成氏が就任すると発表している。就任予定日は26日。現社長の伊達晃洋氏は24年6月期決算で多額の損失を計上した経営責任を明確化するため、辞任する。併せて企業再生業務の知見と経験を持つ人材として、海帆<3133>取締役の吉川元宏氏が社外取締役に、國松晃氏、水谷準一氏、刈谷龍太氏を社外取締役(監査等委員)に迎える。
《ST》
株探ニュース