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GMOペパボ Research Memo(6):ホスティング事業とEC支援事業は契約件数増と顧客単価の上昇で増収増益続く

特集
2018年4月4日 15時16分

■GMOペパボ<3633>の業績動向

2. 事業セグメント別動向

(1) ホスティング事業

ホスティング事業の売上高は前期比8.0%増の4,122百万円、営業利益は同5.7%増の1,312百万円と増収増益基調が続いた。2017年12月期末における契約件数は、「ロリポップ!」を中心としたレンタルサーバーが前期末比0.9%増の438千件、ドメイン取得代行サービスの「ムームードメイン」が同3.0%増の1,230千件といずれも着実に増加し、増収に寄与した。

このうち、「ロリポップ!」の売上高は前期比8.3%増の1,635百万円、営業利益は同17.0%増の917百万円となった。契約件数の増加に加えて顧客単価が前期比3.9%上昇したことが増収増益要因となった。基本料金でライトプラン(月額250円?)よりもスタンダードプラン(同500円?)を選択する顧客が増えたこと、自動バックアップ(月額300円)や独自SSL(有料プラン月額1,584円)などのオプションサービスの契約件数が増加したことなどが単価上昇要因となった。

一方、「ムームードメイン」の売上高は前期比8.9%増の1,839百万円、営業利益は同12.8%減の153百万円と増収減益となった。複数年契約の割引キャンペーンを実施し継続率の向上に努めたことが契約件数の増加につながったほか、購入プロセスの見直しやWordPressなどオプションメニューの拡充により顧客単価が前期比3.2%上昇したことが増収要因となった。一方、営業利益は為替変動による仕入原価の上昇が響いて減益となった。このため、2018年からは仕入原価に対する為替変動リスクが生じないよう契約条件の見直しを行った。

(2) EC支援事業

EC支援事業の売上高は前期比13.8%増の1,624百万円、営業利益は同22.1%増の775百万円と好調に推移した。主力のオンラインショップ構築ASPサービス「カラーミーショップ」の売上高が同16.4%増の1,206百万円、営業利益が同28.3%増の727百万円と2ケタ伸長したことが寄与した。「カラーミーショップ」の2017年12月期末契約件数は前期末比0.4%増の45,244件と微増にとどまったが、決済機能の拡充※やUIの改善、セミナーの積極開催等によりアップセルに取り組んだことで、顧客単価が前期比7.2%上昇したことが増収増益要因となった。既存顧客でエコノミープラン(月額900円)からレギュラープラン(同3,240円)に切り替える動きが進んだほか、新規契約でもレギュラープランでの契約率が上昇した。

※2017年2月にAmazon Pay、4月に楽天ペイに対応した。

また、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」についても、作成可能なアイテムの拡充を進めるなかで、新アイテム「サコッシュ」がSNSを中心に話題となり、累積会員数は前期末比32.8%増の185千人に拡大した。

(3) ハンドメイド事業

ハンドメイド事業の売上高は前期比18.2%増の1,392百万円、営業損失は1,037百万円(前期は945百万円の損失)となった。「minne」では認知度の向上を図るため、2017年11月に首都圏でテレビCMを放映したほか、年末商戦に向けたキャンペーンやプロモーション施策を展開した。また、作家活動の効率化や購入者の利便性向上に向けたWebサイトの改良、機能向上に取り組んだことで流通額は前期比22.6%増の10,291百万円と初めて100億円の大台を突破した。また、累積アプリダウンロード数は前期末比27.2%増の863万件、作家数は同29.9%増の39万人、作品数は同48.6%増の689万点となるなど、CtoCのハンドメイドマーケットプレイスとして圧倒的No.1のポジションを確立している※。

※業界2番手の「Creema」の出品作品数は2017年2月末時点で約500万点。

利益面では、引き続きWeb広告や販促プロモーションなどの広告宣伝費を積極的に投下したことで、損失額が若干拡大した。広告宣伝費は前期比110百万円増加の1,180百万円となっている。

(4) コミュニティ事業

コミュニティ事業の売上高は前期比8.8%減の202百万円、営業利益は同5.4%増の101百万円となった。ブログサービス「JUGEM」のPV数が減少傾向となるなかで広告収入の減少が減収要因となったが、コストコントロールによって利益を確保した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

提供:フィスコ

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