システムズD Research Memo(5):オンサイトビジネスへの移行を推進
■システムズ・デザイン<3766>の事業概要
3. アウトソーシング事業
アウトソーシング事業では、情報システムの運営にかかるライフサイクルコストを軽減し、顧客の経営資源を最適化するための様々なアウトソーシングサービスを提供している。具体的には、コールセンターやITサポートを中軸として、業務のアウトソーシングを行うビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービスを提供している。
主な事例としては、コールセンターによる商品の問い合わせ対応や販促業務、商品の在庫・出荷管理業務、特定健診・保健指導の提出用データファイルの作成、紙書類やイメージ画像のデータエントリー、図書館の文書・データ管理業務、マイナンバー関連業務、PCのキッティングやヘルプデスク、情報資産管理業務等がある。特に、子会社のアイカムは、少額短期保険関連の自社コールセンターの運営ノウハウを有しており、コールセンターの構築やコンサルティングサービス等を手掛けている。
アウトソーシング事業では、IT活用サービス(キッティング作業代行、IT管理、ヘルプデスク等)をファシリティ事業からオンサイト事業への移行を進めている。ファシリティ事業は、受託業務の“持ち帰り”であるため、業務運営のためのファシリティ(施設・設備・什器等)を整えなければならず、固定経費がかかる。一方、オンサイト事業は、顧客サイドのファシリティが活用できるため、オンサイト事業へ移行すれば、固定費圧縮のメリットがある。現時点では顧客企業からもオンサイトの要望が多いようである。また、オンサイト事業へ移行することにより社内ファシリティ2センターが統合化され業務効率が高まった。アウトソーシング事業は、ファシリティ事業からオンサイト事業へ移行することで、収益改善・回復が実現した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
《HN》
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