さくらネットが大幅高で切り返す、株式需給改善と米AMDのサーバー企業買収も株価刺激材料に
さくらインターネット<3778>が大幅高で切り返し3000円台に復帰。前日は利益確定売りにひと押し入れたものの、きょうは改めて投資資金の攻勢が顕著となっている。独立系のデータセンター運営大手でクラウドサービスを収益の主柱としているが、経済産業省からクラウド基盤の整備を目的とした「クラウドプログラム」の供給確保計画で認定を受けるなど、生成AI開発の基盤づくりで国策関連の一角として存在感を示している。株価は今年3月初旬に1万980円の上場来高値を形成後に下降トレンド入りし、8月上旬には2300円前後まで水準を切り下げていた。しかし、追い証発生に伴う投げが出たことで信用買い残が急減、株式需給面での足かせが外れ、目先は急速にリバウンド局面へと移行している。前日の米国株市場ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>がサーバー企業の買収を材料視され大幅高に買われたが、米大手IT企業間においても生成AI市場の拡大に伴うAIサーバーの増設需要が改めて意識され、経営戦略の方向性に影響を与えている。東京市場にもそのコンセプトが伝播し、AIサーバーの周辺企業を物色する流れが形成されており、シンボルストックである同社株の株価見直しにつながっているもようだ。
株探ニュース