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GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(7)

材料
2025年11月18日 12時47分

GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>

●はっしゃん

ありがとうございます。先ほど青山さんがお話しされたように、やはりコロナ以降は先行投資をかなり積極的に行われている印象を受けます。

ここで、私とフィスコ様が共同開発した「IRスピード」という分析ツールを使いながら説明させていただきます。こちらのチャートは四半期ごとの推移を示したもので、まずトップライン(売上高)は順調に右肩上がりを続けています。同時に、資産や株主資本(バランスシート)も拡大基調にあります。キャッシュフロー面では着実に資金が積み上がっている一方で、株主資本の伸びが売上や利益を上回るペースで拡大している点が見て取れます。つまり、この期間は成長のための先行投資フェーズにあり、利益の伸びがやや控えめになっている状況と理解しています。

理論株価の観点から見ても、DX需要の急拡大に合わせて投資が前倒しになった結果、一時的に株価が緩やかに下方推移しているように見えます。ただ、その一方で、配当をしっかり増やして株主への還元を強化されている点は非常に印象的です。そして、今後は先行投資フェーズを終えて、いよいよ利益を厚くしていく段階に入るとのお話がありました。そうなれば、理論株価も再び右肩上がりに転じ、株主にとっても実感しやすい成長の恩恵が得られる局面に入ってくるのではないかと期待しています。

そう考えると、今こそ“仕込み時”と見る投資家も多いのではないかと思うのですが、青山さんとしては、このタイミングをどのように捉え、今後どんな意気込みで臨まれるのか、お聞かせいただけますか。

■GMOグローバルサインHD 青山様

はい。おかげさまで、コロナ禍以降は積極的な投資を行ってまいりました。特に「GMOサイン」については、上場企業の約75%に採用されるまでに成長しており、しっかりと実績を積み上げることができています。これらの取り組みが、まもなく利益面にも大きく貢献し始める段階に入っていると考えています。

●はっしゃん

ありがとうございます。

それでは、今後は理論株価の方も右肩上がりの展開となることを期待させていただきたいと思います。

また、先ほどお話にありました通り、配当性向を50%から60%、そして65%へと引き上げていくという方針を示されています。そうなりますと、最終利益が拡大した場合には増配の可能性も見えてくるかと思います。この点について、利益の成長に合わせて配当性向を維持しながら、今後も増配を継続していくご方針でよろしいでしょうか。

■GMOグローバルサインHD 青山様

はい。当社としては、配当性向65%以上を目安とする方針を掲げています。利益の成長に応じて、さらに引き上げることも視野に入れております。また、昨年も実施いたしましたが、自社株買いなどの株主還元策についても常に検討しており、タイミングを見ながら株主の皆様へのリターン最大化を図ってまいります。

●はっしゃん

ありがとうございます。

それではここからは、理論株価以外の観点でもいくつか質問させていただきたいと思います。先ほどのご説明を伺っていて、御社は電子証明・電子印鑑・セキュリティ関連など、非常に幅広い事業を展開されている中でも、社会インフラとしての安定性と持続的成長力を兼ね備えている企業という印象を受けました。

その一方で、昨今では高市首相による新たな成長戦略の打ち出しなど、日本全体が再び成長軌道に乗ろうという動きが見られます。そうした中で、御社として今後の成長ドライバー(事業の牽引役)として注目している分野、または投資家に特に注目してほしい事業領域がありましたら、お聞かせいただけますでしょうか。

■GMOグローバルサインHD 青山様

はい。まず、電子印鑑・電子認証事業については、引き続き成長が続くと見ています。

特に「電子印鑑GMOサイン」に関して申し上げますと、現在、上場企業の約75%に採用いただいておりますが、実際のところ、企業の内部を見ると、まだ多くの部署では紙の契約書が残っているのが現状です。

当社のサービスは「基本料金+電子契約の押印件数」に応じた課金モデルです。そのため、企業全体で電子化が進めば、社内利用の広がりに応じて売上も伸びていく構造になっています。

さらに、成長ドライバーとして注目しているのが、先ほどお話しした「企業ロゴ所有証明書」やフェイク画像への真正性証明技術といった新しいサービスです。これらは、すでに海外でも展開を始めており、当社は日本発でありながら世界市場で戦える数少ないプレイヤーとして、存在感を高めていきたいと考えています。ぜひ今後の展開にご期待いただければと思います。

●はっしゃん

ありがとうございます。「世界」というお話が出ましたが、御社のグローバル展開についてもお伺いしたいと思います。プレゼンテーションでも「世界市場への進出」が示されていましたが、私も調べたところ、現時点で海外売上比率が約40%となっています。日本国内でもデジタル化は進んでいますが、人口減少が進む中では海外事業の拡大が長期的な成長の鍵になると感じています。また、為替の観点からも、円安局面では海外売上が増えるほど収益の安定性が高まるのではないかと思います。

そこでお伺いしたいのですが、中長期的(5年~10年先)に海外売上比率をどの程度まで引き上げていくお考えでしょうか。

■GMOグローバルサインHD 青山様

はい。現在、当社のパートナー(社員)の約半数が海外拠点に所属しており、当初からグローバル市場を前提に事業を展開しています。そのため、海外比率が一定水準で頭打ちになるということは想定していません。特に限界はないと考えていますが、短期的な目標としては、海外売上比率50%以上を目指しています。

●はっしゃん

なるほど。まずは50%超えを目標にされているということですね。非常に楽しみです。ありがとうございます。

それでは、少し話題を変えてお伺いします。御社はGMOインターネットグループの一員として、グループ内に10社以上の上場企業を抱えておられます。投資家の立場から見ると、グループ各社がそれぞれ優れた事業を展開している一方で、やや違いが分かりにくいという声もあります。

そこでお聞きしたいのですが、御社が意識している競合企業、あるいはGMOインターネットグループ内外で“ライバル”と考えている存在があれば教えてください。

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(8)に続く

《KM》

提供:フィスコ

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