フリービット---2Qは2ケタ増収、不動産テック事業が好調に推移
フリービット<3843>は13日、2020年4月期第2四半期(19年5月-10月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比26.0%増の270.94億円、営業利益が同2.6%減の9.86億円、経常利益が同23.7%増の9.08億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が1.81億円(前年同期は0.09億円の利益)となった。
インフラテック事業の売上高は前年同期比0.3%減の77.98億円、セグメント利益は同20.5%減の3.45億円となった。スマートフォンやタブレットをはじめ多様なICT端末の普及により、宅内Wi-Fi環境を通じたリッチコンテンツやSNSの利用増加等により固定回線網サービスの原価率は引き続き高いものの、MVNO支援パッケージサービスやクラウドサービス等の拡充に努めた。
不動産テック事業の売上高は前年同期比52.0%増の65.65億円、セグメント利益は同321.1%増の7.80億円となった。集合住宅向けインターネット接続サービスの順調な拡大により売上及び利益が伸長した。今後の拡大に向けて新サービスの提供を開始するとともに不動産Tech分野への投資等を図った。
アドテク事業の売上高は前年同期比6.8%増の87.93億円、セグメント利益は同28.6%減の3.90億円となった。アドテクノロジー関連サービスであるDSP広告や動画広告市場向けの商材を中心としたインターネット広告サービスの提供に注力するとともに、その他のインターネットマーケティング関連サービスの拡販も推進した。また、アフィリエイトサービスは、アフィリエイターの利用満足度が極めて高いアフィリエイトプラットフォームの強みを活かした事業を展開するとともに、今後の更なる事業伸長のための投資や体制強化等を実行した。
ヘルステック事業の売上高は前年同期比5.2%増の14.74億円、セグメント損失は2.81億円(前年同期は1.67億円の損失)となった。お薬手帳アプリ利用者や調剤薬局向けソリューションサービス利用事業者の獲得が順調に推移し、事業規模が大きく拡大した。
エドテック事業の売上高は27.29億円、セグメント損失は2.58億円となった。当事業を担うアルクにおいて、語学教育関連書籍の販売及び企業研修の受注を推進するとともに、スマートスピーカー、タブレット端末及びサブスクリプション型サービスへの語学教育コンテンツの提供に注力した。
2020年4月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比13.2%増の570.00億円、営業利益が同34.2%増の40.00億円、経常利益が同47.9%増の38.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同258.0%増の10.00億円とする期初計画を据え置いている。
《MH》
提供:フィスコ
株探ニュース