日本紙が急反落、19年3月期は最終大幅赤字で減配見通し
日本製紙<3863>が急落し年初来安値を更新している。28日の取引終了後、未定としていた19年3月期の連結業績予想を発表しており、売上高1兆800億円(前期比3.2%増)へ、営業利益250億円(同41.9%増)、最終損益180億円の赤字(同78億4700万円の黒字)と大幅な最終赤字を見込み、また、年間配当を前期比30円減の30円としていることが嫌気されている。
既に発表済みの秋田工場、石巻工場の洋紙事業の抄紙機停止に続き、北海道工場などの3工場についても抄紙機の停止を発表しており、これに伴い固定資産の減損損失として特別損失約200億円が発生することが響くという。一方、これら生産能力の削減に伴う固定費削減や要因合理化の効果で、約110億円の収益改善になるとしているが、これに対する反応は限定的のようだ。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)
株探ニュース