三菱紙が一時S安、4~6月期経常大幅増益も業績下振れリスクを意識
三菱製紙<3864>が一時ストップ安の水準となる前営業日比100円安の518円に売られる場面があった。この日、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比2.3倍の15億5000万円となった。中間期の計画(10億円)を上回ったが、グループが保有する外貨建て資産の評価替えに伴う為替差益10億3400万円を除けば、実質的には経常減益と受け止められた。営業損益は3億2600万円の黒字(前年同期は7億6900万円の赤字)と黒字転換したものの、中間期の計画に対して進捗率は約33%と低調で、業績の下振れを警戒した売りが膨らんだようだ。
4~6月期の売上高は前年同期比1.5%増の493億1700万円だった。機能商品と紙素材の両セグメントは増収。紙素材の営業赤字幅は縮小した。
株探ニュース