はてな---3Q売上高22.86億円、経営資源の各サービスへの効率的な配分により、経営の機動力の向上に注力
はてな<3930>は5月31日、2022年7月期第3四半期(21年8月-22年4月)決算を発表した。売上高が22.86億円、営業利益が2.51億円、経常利益が2.63億円、四半期純利益が1.71億円となった。「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当第1四半期の期首から適用しており、2022年7月期第3四半期に係る各数値については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値となっているため、対前年同四半期増減率は記載していない。
コンテンツプラットフォームサービスでは、主力サービス「はてなブログ」の登録ユーザー数は順調に増加し、月間ユニークブラウザ数や、「はてなブログ」の個人向け有料プラン「はてなブログPro」などの課金売上も、堅調に推移した。「はてなブログ」においては、使いやすい機能に絞ったうえで、戦略的な価格で「はてなブログ」を法人向けに提供する「はてなブログBusiness」が堅調に推移した。アフィリエイト広告について、前年同期においては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う景気悪化懸念から、一部の業界における国内の広告出稿量が減少したが、当第3四半期累計期間においては、緩やかな回復基調にあり、売上は底堅く推移した。
コンテンツマーケティングサービスでは、「はてなブログMedia」が大手企業、ベンチャー企業を問わず、幅広い企業層に対してサービス提供実績を積み上げてきた。フルサービスを提供する「レギュラープラン」はもとより、「ライトプラン」という販売価格面での戦略的提示により、顧客のオウンドメディアの新規開設を推進したことや、「採用オウンドメディアプラン」として、採用を成功に導くための機能と、素早く安価にオウンドメディアを立ち上げられるプランを訴求し、新規導入のメディア数が増加した。前年同期は、新型コロナウイルス感染症拡大による景気悪化懸念から、同社UGCサービスに掲載されるネイティブ広告、バナー広告などの広告売上、コンテンツ作成支援料について厳しい販売環境となったが、当第3四半期累計期間においては、緩やかに回復基調へ転じ、売上は好調に推移した。
テクノロジーソリューションサービスでは、マンガビューワ「GigaViewer for Web」が、当第3四半期累計期間においては、「サンデーうぇぶり」(サービス提供者は小学館)、「&Sofa(アンドソファ)」(サービス提供者は講談社)、「コロコロオンライン」(サービス提供者は小学館)の3サービスに搭載され、合計14社、搭載累計18サービスとなった。2021年11月には、アプリマンガサービスに向けたマンガビューワ「GigaViewer for Apps」の提供を開始し、「コミックガルド+(プラス)」(サービス提供者はオーバーラップ・プラス)に採用された。ユーザー向けの各種機能に加え、サービス提供者のサービス運用コストの削減に貢献する管理機能の継続的な機能開発の提供により、売上は堅調に推移した。受託サービスについて、当第3四半期累計期間では、Web小説サイト「カクヨム」の収益還元プラットフォームの機能開発など、複数の受託開発案件で成果物の納品及び検収が完了した。保守運用サービスでは、運用案件数の積上げにより、売上成長に繋がった。「Mackerel(マカレル)」については、AWS(アマゾンウェブサービス)の中で、サーバー監視サービスとしての認知度が向上し、更なる導入実績の積上げを図ることができ、売上は順調に成長した。
2022年7月期通期の業績予想については、売上高が30.69億円、営業利益が2.84億円、経常利益が2.84億円、当期純利益が1.96億円とする期初計画を据え置いている。
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株探ニュース