信越化が大幅続落、4~6月期最終22%減益計画で慎重姿勢強まる
信越化学工業<4063>が大幅続落している。25日の取引終了後、24年3月期の連結決算を発表した。売上高は前の期比14.0%減の2兆4149億3700万円、最終利益は同26.6%減の5201億4000万円だった。シリコンウエハーやフォトレジストを手掛ける電子材料事業では、半導体市場の調整局面が継続した。塩化ビニールなどを手掛ける生活環境基盤材料事業や機能材料事業とともに、減収減益となった。25年3月期の通期業績予想は現時点で合理的な算定が困難とし、第1四半期(4~6月)の予想を開示した。売上高は前年同期比2.4%減の5850億円、最終利益は同21.9%減の1200億円を見込む。前期の決算に加えて、第1四半期の業績予想も減益となっており、投資家の慎重姿勢が強まり、売りが促される形となったようだ。
株探ニュース