堺化学がS高カイ気配、25年3月期は84%営業増益で55円増配見通し
堺化学工業<4078>がストップ高の2520円水準でカイ気配となっている。13日の取引終了後に発表した25年3月期連結業績予想で、営業利益を54億円(前期比83.5%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を前期比55円増の125円としたことが好感されている。
売上高は870億円(同6.0%増)と見込む。電子材料市況の回復により誘電体材料(高純度炭酸バリウム)や誘電体(チタン酸バリウム)の復調が見込まれることに加えて、事業ポートフォリオ全体での採算是正などの実施により収益性の改善を計画している。
24年3月期連結決算は、売上高821億500万円(前の期比2.1%減)、営業利益29億4200万円(同33.2%減)となった。市況の低迷を受けて販売数量が落ち込んだことで売上高は従来予想の840億円を下回ったが、高収益率の製品の出荷が重なったことが利益を押し上げ、営業利益は従来予想の19億円を大きく上回って着地した。
同時に、27年3月期に営業利益90億円を目指す中期経営計画を発表した。高付加価値品シフトを企図した事業ポートフォリオ入れ替えなどに取り組むとしている。
株探ニュース