戸田工が大幅反発、鳥取大とレアメタル不要のナトリウムイオン電池の動作に成功と報じられる
戸田工業<4100>が大幅反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「戸田工業と鳥取大学は共同で、リチウムイオン電池の後継として期待されるナトリウムイオン電池について、レアメタル(希少金属)を使わない電極で動作させることに成功したと発表した」と報じられており、好材料視されている。
戸田工業が独自に開発した酸化鉄の一種である「ナトリウムフェライト」を負極と正極に使用したナトリウムイオン電池を構築したという。ナトリウムイオン電池は、資源が偏在することで供給不足と価格高騰のリスクが存在するリチウムイオン電池とは対照的に、ほぼ無尽蔵で安く入手できるナトリウムを用いるため資源と価格の面で有利な次世代蓄電池とされている。これまで、ナトリウムフェライトがナトリウムイオン電池の正極として機能することは報告されていたが、共同研究により負極に適用し、優れた充放電性能が得られることを世界で初めて発見したとしている。
株探ニュース