i-plug---23年3月期は2ケタ増収、OfferBox(早期定額型)の売上高は好調に推移
i-plug<4177>は15日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比23.0%増の37.41億円、営業損失が4.11億円(前期は3.67億円の利益)、経常損失が3.97億円(同3.70億円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失が4.92億円(同2.53億円の利益)となった。
同社グループは、「つながりで世界をワクワクさせる」というミッションのもと、「人の成長を加速させるキャリアデータベースプラットフォームをつくる」というビジョンを掲げ、就職活動中の学生及び企業を対象に新卒ダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox(オファーボックス)」と適性検査サービス「eF-1G(エフワンジー)」を提供してきた。そしてOfferBoxの2023年卒内定決定人数は6,422人(前年同期比27.8%増)となった。また、2022年4月1日にpaceboxを設立し、若手向け転職プラットフォーム「PaceBox」の提供を開始している。さらには、2022年9月15日に食品業界に特化した就職活動のイベントを企画、運営するマキシマイズを子会社化、2022年12月1日にVISITS Technologies が提供する HELLO,VISITS 事業及びキャリア大学事業を譲り受けることで、新たなサービスを拡充するとともに、さらなる企業価値向上を図ってきた。
サービス別に区分した売上高の概況について、OfferBox(早期定額型)の売上高は前年同期比30.2%増の26.91億円となった。2024年卒を対象とした早期定額型は、成功報酬型からの切り替えや販売代理店の活用等により新規受注も好調に推移している。これに加え、OfferBox期首の契約負債(前受収益)の償却による売上計上の結果、増収となった。
OfferBox(成功報酬型)の売上高は同1.0%増の6.80億円となった。2023年卒を対象とした成功報酬型は、企業の採用意欲の高まりなどから学生の内定決定が堅調に推移しているが、早期定額型の受注が好調なため、入社合意枠を超過した内定決定は前年並みとなっている。
eF-1G(適性検査)の売上高は同0.8%増の2.64億円となった。新卒採用における適性検査の受検については前年並みとなっているが、適性検査の取得データを用いた分析サービスの受注により、増収となった。
その他の売上高は同173.1%増の1.04億円となった。M&Aにより新たに連結の範囲に含めた子会社(マキシマイズ)や譲受した事業の売上高が含まれている。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比36.0%増の50.88億円、営業利益は0.79億円、経常利益は0.74億円、親会社株主に帰属する当期純利益は0.09億円を見込んでいる。
《SI》
株探ニュース