恵和---3Qは2ケタ増収・営業利益は大幅増、期末配当金において創立記念配当の実施を発表
恵和<4251> は14日、2024年12月期第3四半期(24年1月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比20.4%増の148.56億円、営業利益が同115.2%増の30.79億円、経常利益が同67.6%増の31.55億円、親会社に帰属する四半期純利益が同16.3%減の11.62億円となった。
光学シート事業の売上高は前年同期比27.1%増の118.40億円、セグメント利益は同52.8%増の56.88億円となった。「ノートPC・タブレット」向けは、第2四半期に引き続き、高性能な直下型ミニLED液晶ディスプレイ向け複合拡散板「オパスキ(R)」の複数の案件で引き続き量産出荷を進めるとともに、従来型の液晶ディスプレイ向けの光拡散フィルム「オパルス(R)」についても、市場の回復による需要増に加えて既存取引先におけるシェアアップや複数の案件での量産出荷を進めた。「スマートフォン」向けは、光拡散フィルム「オパルス(R)」の売上が引き続き減少したが、「モニター・他、高機能フィルム」向けは、車載向け「オパスキ(R)」や特殊な機能を有する新製品の売上が増加した。
生活・環境イノベーション事業の売上高は同2.9%減の28.64億円、セグメント利益は同43.8%減の1.43億円となった。クリーンエネルギー資材は、太陽電池資材等の一部製品の減少に加え、クリーンエネルギー車向けの当社特殊フィルム製品を採用した車種が増加したものの、搭載される車両の減産により売上が減少した。一方、医療衛生向けフィルムの需要が増加したことにより、収益性と成長性が高い分野の売上の増加傾向が継続した。また、医療衛生向けフィルムについては、さらなる受注に対応するために製造設備を追加する準備を進めている。
地球の絆創膏事業の売上高は同105.93%増の1.51億円、セグメント損失は3.30億円(前年同期は3.20億円の損失)となった。方針変更に従い、購入・施工されたKY?ZIN Re-Roof(R)の自主点検を行い、抽出された課題に対して検査、再試験等を進めた。
2024年12月期通期については、売上高が前期比12.7%増の197.98億円、営業利益が同28.1%増の31.46億円、経常利益が同18.8%増の32.75億円、親会社に帰属する当期純利益が同10.5%増の21.92億円とする8月14日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。
また、2024年12月期の期末配当について、1株当たり10.00円の創立記念配当を実施することを発表した。この結果、2024年12月期の期末配当金は、1株当たり35.00円(普通配当25.00円、記念配当10.00円)となる。
《AK》
株探ニュース