トリケミカルは新値街道まい進、半導体向け絶縁膜でニッチトップの実力発揮へ
トリケミカル研究所<4369>が全般軟調地合いに逆行、一時135円高の4765円まで上値を伸ばし、連日の昨年来高値更新となった。半導体向けに化学材料の製造を手掛け、多品種少量生産のニッチトップ企業として注目度が高まっている。同社の強みは絶縁膜材料でその商品競争力は世界でも首位級。特にシリコン酸化物よりも高い誘電率を有し、半導体の性能向上で重要な役割を担う、高誘電率ゲート絶縁膜(High―K)に高水準の引き合いがある。24年1月期営業利益は前の期比52%減の17億円予想だが、株価的には前期業績見通しは織り込み済み。国内でも先端半導体工場の建設が進むなか、今期以降の収益成長を見込んだ機関投資家とみられる実需買いが継続している。
株探ニュース