シノプスが急反発、24年12月期は26%営業増益で2円増配へ
シノプス<4428>が急反発し昨年来高値を更新している。13日の取引終了後に発表した24年12月期単独業績予想で、売上高21億2000万円(前期比22.6%増)、営業利益3億4000万円(同25.6%増)、純利益2億3800万円(同15.4%増)と大幅増収増益を見込み、年間配当予想を前期比2円増の15円としたことが好感されている。
パッケージ販売からクラウドサービス提供への収益構造の転換を進め、クラウドアカウントを増加させることでストック売上高の増加を計画する。事業領域拡大に向けた施策や経営基盤強化などの成長投資を続けるものの、一方でクラウドサービスの粗利改善や研究開発していたサービスのローンチなどにより利益率も向上する見通しだ。
なお、23年12月期決算は、売上高17億2800万円(前の期比18.8%増)、営業利益2億7000万円(同20.6%増)、純利益2億600万円(同34.3%増)だった。
また、この日朝には同社が行った経済産業省の物流改善に向けた実証実験において、「sinops-CLOUD」の需要予測を活用することで、店舗配送時のトラック年間約300台削減、小売業の販促時の追加発注を79%削減などの効果が確認できたと発表した。同実証実験は、経済産業省が監査法人トーマツ(東京都千代田区)に委託した「令和5年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(販促商品等のリードタイムの延長、物流レジリエンスの向上に向けた小売業の在庫管理・発注業務のDX)」をトーマツからの再委託により行ったもので、コープさっぽろ(札幌市西区)及びウオロク(新潟市中央区)が運営する店舗や物流センターで実施された。
株探ニュース