ソフト99 Research Memo(4):2024年3月期は原価率の改善と販管費の削減効果で、2期ぶりの増益に転じる
■ソフト99コーポレーション<4464>の業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
2024年3月期の連結業績は売上高で前期比1.0%減の29,874百万円、営業利益で同9.9%増の3,579百万円、経常利益で同9.9%増の3,782百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同27.5%増の2,631百万円と、売上高は微減となったものの、各利益は2期ぶりの増益に転じ、会社計画に対してもそれぞれ上回って着地した。
事業セグメント別で見ると、売上高はサービス事業で61百万円、不動産関連事業で119百万円の増収となったものの、主力事業のファインケミカル事業で226百万円、ポーラスマテリアル事業で249百万円の減収となったことが響いた。一方、営業利益についてはサービス事業で43百万円の減益となったものの、ファインケミカル事業で201百万円、ポーラスマテリアル事業で41百万円、不動産関連事業で123百万円の増益となった。
売上総利益率はファインケミカル事業で原材料コストの上昇に対応した値上げを実施したことや、温浴事業の稼働率向上などにより前期の35.2%から35.7%に上昇し、売上総利益は前期比0.6%増と若干ながら増益を確保した。また、のれん償却が終了(前期は142百万円計上)したほか、広告宣伝費及び販売促進費を削減(前期比111百万円減)したことにより、販管費が同256百万円減少したことが増益要因となった。また、前期に特別損失として計上した減損損失353百万円がなくなったことで親会社株主に帰属する当期純利益は2ケタ台の増益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
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