ファンペップ<4881>は19日、開発中の機能性ペプチドSR-0379の追加第III相臨床試験（SR0379-JP-SU-02試験。以下、02試験）において、最初の被験者への治験薬投与を開始したと発表した。

SR-0379は20個のアミノ酸からなるペプチドで、血管新生や肉芽形成促進による創傷治癒作用と抗菌活性を併せ持つ。常温保存可能なスプレー剤であり、幅広い皮膚潰瘍患者への使用が期待される。SR-0379は、同社と塩野義製薬<4507>が日本で共同開発している。

2021年6月から実施された第III相臨床試験（SR0379-JP-SU-01試験。以下、01試験）では、潰瘍サイズが36平方cm未満の患者において、主要評価項目である外科的処置に至るまでの日数の統計学的有意な短縮が確認された。また、安全性についても高い評価が得られた。

今回の02試験は、01試験で効果が見られた皮膚潰瘍患者（潰瘍サイズ36平方cm未満、目標症例数142例）を対象に、SR-0379またはプラセボを1日1回、28日間投与し、有効性と安全性を検討する。

試験の進捗は順調であり、2025年12月期の業績に影響はない見込みである。

《AK》

提供：フィスコ

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