アンジェス---1Q遺伝子医薬品の研究開発を進めるとともに、戦略的提携先との共同開発を推進
アンジェス<4563>は27日、2020年12月期第1四半期(20年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比92.4%減の0.05億円、営業損失が9.74億円(前年同期は9.18億円の損失)、経常損失が9.22億円(同9.38億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が9.19億円(同11.83億円の損失)となった。
当第1四半期において、HGF遺伝子治療用製品を中心とする遺伝子医薬品の研究開発を進めるとともに、戦略的提携先との共同開発を進めるなど、将来の成長を見据えた事業の深化を図ってきた。
商品売上高は2019年6月をもってムコ多糖症VI型治療薬「ナグラザイム(R)」の販売が終了したため、計上がなく(前年同期は0.73億円)、研究開発事業収益も計上がなかった。(同0.02億円)。前第3四半期よりコラテジェン(R)の販売を開始し、当第1四半期において製品売上高を0.05億円計上した。事業費用は、9.79億円(前年同期比0.14億円の減少)となった。売上原価は、0.03億円(同0.32億円の減少)となり、研究開発費は6.28億円(同0.65億円の減少)となった。当第1四半期において原材料の評価替計上額が前年同期よりも少額であったため、研究用材料費が1.06億円減少している。一方で、米国においてHGF遺伝子治療用製品の下肢潰瘍を有する慢性動脈閉塞症を対象とした第IIb相臨床試験を開始し、治験費用が発生したことに伴い、外注費が0.50億円増加している。販売費及び一般管理費は3.48億円(同0.83億円の増加)となった。前年同期と比較して、主にコラテジェン(R)の製造販売後承認条件評価に係る費用及び投資案件に係る費用が発生し、支払手数料が0.39億円増加している。また、IR関連費用の増加に伴い、広告宣伝費が0.10億円増加。法人事業税の資本割額が増加し、租税公課が0.10億円増加している。
2020年12月期通期の連結業績予想については、HGF遺伝子治療用製品の海外導出などの事業提携の可能性や新規シーズの導入の可能性などに加え、新型コロナウイルス感染症向けワクチン開発に着手したことにより、現時点では業績に影響を与える未確定な要素が多く、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるとし、開示を見合わせている。今後の事業の進捗を踏まえ、合理的な算出が可能になり次第速やかに開示するとしている。
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株探ニュース