アンジェスがS安ウリ気配、コロナワクチン開発で期待する効果得られず
アンジェス<4563>がストップ安の407円水準でウリ気配となっている。前週末5日の取引終了後、開発中の新型コロナウイルスDNAワクチンについて、第1/2相臨床試験及び第2/3相臨床試験で主要指標である液性免疫において期待する効果が得られなかったと発表しており、これが嫌気されている。同社では今後、より有効性を高めるための取り組みとして、既に21年8月に開始している高用量製剤での臨床試験に注力するとしている。
また同日発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算は、売上高4400万円(前年同期比56.9%増)、営業損益121億6300万円の赤字(前年同期28億5700万円の赤字)、最終損益119億5200万円の赤字(同31億7400万円の赤字)だった。なお、21年12月期通期業績予想は、ワクチン開発における治験の規模や実施方法などの詳細な内容が未確定で、国からの補助金も現時点では不明のため算出が困難であるため未定としている。
株探ニュース