4563東証G信用
業種 医薬品

アンジェス 株価材料ニュース

47
0
0.00%
業績
(15:00)
PTS

47.5

(23:58)
株価は20分ディレイ

アンジェス Research Memo(9):円安の影響で2022年12月期の営業損失はやや拡大

特集
2023年4月20日 16時29分

■業績動向

1. 2022年12月期の業績概要

アンジェス<4563>の2022年12月期の事業収益は前期比4.5%増の67百万円、営業損失は16,316百万円(前期は15,632百万円の損失)、経常損失は14,610百万円(同13,588百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は14,714百万円(同13,675百万円の損失)となった。

事業収益は、「コラテジェン(R)」が前期比23百万円減の11百万円となったものの、2021年4月に開設したACRLにおけるオプショナルスクリーニング検査の手数料収入が同25百万円増の55百万円となったことで若干ながら増収となった。「コラテジェン(R)」に関しては2021年までに田辺三菱製薬向けに一定量を出荷したことによる反動減となっている。売上原価は前期比37百万円の増加となったが、このうち4百万円は製品売上原価の増加による。「コラテジェン(R)」の出荷本数は減少したものの、2023年11月に使用期限切れによる廃棄が見込まれる製品について、在庫評価損として20百万円を引当計上した(2023年12月以降は新たに製造した製品を出荷する)。検査事業における売上原価は、受託件数の増加に伴う試薬品の増加や、賃借料の増加(通年稼働)により同32百万円の増加となった。検査事業の売上総利益は13百万円の損失となったが、賃借料などの固定費負担がまだ重いためで、売上規模の拡大が見込まれる2024年12月期には黒字化する見込みとなっている。

研究開発費は10,999百万円と前期比215百万円の増加となった。新型コロナウイルス感染症(武漢型)向けワクチンの臨床試験が完了したことにより、研究用材料費が267百万円、消耗品費が314百万円それぞれ減少した一方で、その他パイプラインの開発に伴い外注費が354百万円増加したほか、Emendoの研究開発人員増加により給与手当が286百万円増加した。開発パイプライン別では研究開発費の4~5割を占める新型コロナウイルス感染症(武漢型)向けワクチンの開発費が減少した一方で、Emendoの研究開発費や「AV-001」の共同開発負担費用が増加した。

販管費は5,290百万円と前期比434百万円増加した。為替の円安進行によりEmendoののれん償却額が2,883百万円と同476百万円増加したことが主因だ。為替の期中平均レートは前期の109.90円/米ドルから131.64円/米ドルと約2割の円安となった。

営業外収支は前期比337百万円悪化した。外貨預金及びEmendoへの貸付金の期末評価替えを行った結果(2021年12月末115.02円/米ドル→2022年12月末132.70円/米ドル)、為替差益が722百万円増加した。一方で、補助金収入が同1,107百万円減少したが、これは新型コロナウイルスワクチン関連の補助金収入が前期の1,399百万円から118百万円に減少したことによる。また、特別損失としてHGF遺伝子治療用製品の国内における「安静時疼痛」の追加適応を目指した第3相臨床試験を中止したことに伴い、減損損失104百万円を計上したほか、投資有価証券評価損6百万円を計上した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YI》

提供:フィスコ

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる