第一三共が一時S安で年初来安値を更新、抗がん剤の治験結果が失望売りを促す
第一三共<4568>が一時、ストップ安の水準となる前営業日比700円安の3878円に売られ、年初来安値を更新した。3日の取引終了後、同社と英製薬企業のアストラゼネカ<AZN>は、非小細胞肺がん患者に対する治療薬「ダトポタマブ デルクステカン」の第3相臨床試験の結果について発表した。現在の標準治療である化学療法のドセタキセル投与群と比較し、初期の改善傾向が認められたものの、統計学的に有意な改善を示さなかったといい、失望売りを促した。
現在進行中のActionable遺伝子変異のない非小細胞肺がん一次治療を対象とした「ダトポタマブ デルクステカン」と「ペムブロリズマブ」の併用療法に関する第3相臨床試験は、計画通り進めていくとしている。
株探ニュース