新興市場銘柄ダイジェスト:フルッタは大幅反落、カルナバイオが大幅続伸
<2934> Jフロンティア 1485 -101
下落。2日の取引終了後に24年5月期通期業績予想を取り下げ、未定とすると発表し、これを嫌気した売りが出ている。特別調査委員会による調査が継続中であり、24年5月期決算に与える具体的な影響額は確定しておらず、現時点では24年5月期の通期業績について見通すことが困難な状況であることを理由としている。併せて、24年5月期の有価証券報告書の提出期限を9月2日から11月29日に延長申請し、承認されたと発表した。
<5578> ARアドバンスト 1429 +18
もみ合い。横浜市立大学医学部麻酔科学教室及び医療法人横浜未来ヘルスケアシステム戸塚共立第2病院と、全身麻酔患者状態のAI予測及びナレッジ共有システムに関する研究を共同で行っており、7月10日付けで3者連名で同件に関する特許を申請したと発表し、好材料視されている。将来的には実証実験を行いシステムの実用性を検証し、上市に向けて取り組む予定となっている。また、同研究の新規性を欧州で権威のある英国麻酔科学会学術大会に演題登録し、発表に採択された事も発表している。
<2586> フルッタ 97 -29
大幅反落。東京証券取引所が3日から、同社株の信用取引による新規の売付け及び買付けに係る委託保証金率を90%以上(うち現金60%以上)にすると発表し、信用取引規制の強化を嫌気して売られている。また、日本証券金融も貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る貸借担保金率を90%(うち現金担保分60%)にするとしている。
<4167> ココペリ 494 +30
続伸。2日の取引終了後にグループ会社のキー・ポイントが地域金融機関のDXをサポートするサービス展開を開始したことを発表し、好材料視されている。ココペリの持つ金融機関のネットワークを活用し、業務効率化を支援するセキュアなファイル共有とメール管理などの自社サービスの展開をスタートさせた。サービスを通して、セキュリティ要件の厳しい金融業界において、情報漏洩と重要情報の見落としを防止し、リソース配分の最適化をサポートすることにより、金融機関の生産性向上と業務効率化に寄与する。
<4579> ラクオリア創薬 630 +14
反発。サブライセンス先企業であるメキシコCarnot社が、韓国HKイノエン社を通じてライセンスした胃酸分泌抑制剤tegoprazanのコロンビアにおける販売承認を取得したことを発表した。Tegoprazanは、同社が創出したカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)と呼ばれる新しい作用機序の胃酸分泌抑制剤である。P-CABは、胃食道逆流症治療の第一選択薬であるプロトンポンプ阻害剤(PPI)よりも速やかに、かつ、持続的に胃酸分泌を抑制する新世代の治療薬である。
<4572> カルナバイオ 460 +44
大幅続伸。血液がんを対象疾患として開発を進めている次世代型BTK阻害剤AS-1763に関し、フェーズ1b試験・用量拡大パートの開始が決定されたと発表し好感されている。現時点までの用量漸増パートの途中経過で、AS-1763の高い安全性と忍容性、並びに治療効果の期待できる十分な血中薬物濃度と高い全奏効率を確認することができていることから、治験責任医師の合意のもと、用量漸増パートで計画していた最大用量(600mg BID)の開始を待たずに用量拡大パートへ移行することを決定した。
《ST》
株探ニュース