窪田製薬ホールディングス---1QはKubota Glass の販売拡大の準備と製品改良・サービス作りを強化
窪田製薬ホールディングス<4596>は14日、2024年12月期第1四半期(24年1月-3月)連結決算(IFRS)を発表した。事業収益が前年同期比 2.8%減の0.05億円、営業損失が3.37億円(前年同期は4.45億円の損失)、税引前損失が3.43億円(同4.44億円の損失)、親会社の所有者に帰属する四半期損失が3.43億円(同4.44億円の損失)となった。
医療機器において、ウェアラブル近視デバイス(Kubota Glass)は2022年には、ソフトローンチとして、米国及び日本の一部眼科医院で販売を開始し、同年12月には、初の直営店となる「Kubota Glass Store」を東京にオープンした。現在は、販売拡大に向けた準備を進めるとともに、顧客満足度の更なる向上に向け、製品の改良及び、リカーリングに向けたサービス作りを強化している。より広範な市場での商業化を可能にするためのマーケティング活動の強化、及びよりマーケットニーズにフィットした次世代機の開発の準備を進め、逐次着手していく方針としている。在宅・遠隔医療モニタリング機器について、同社が開発する超小型モバイルOCT(光干渉断層計)の「eyeMO」は、眼科において網膜の状態の検査に用いられるOCTの超小型モデルのことで、モバイルヘルスを含む在宅・遠隔医療分野での需要を見据えた在宅眼科医療機器ソリューションとなっている。2023年12月には世界で最も権威のある眼科病院の1つであるアラビンド眼科病院(AECS)の製造施設として貢献しているAUROLAB社と共同開発に向けた基本合意書を締結した。AECSは、南インドに14施設の眼科病院、6箇所の外来眼科検査センター、108箇所の初期眼科医療施設を保有しており、年間450万件以上の手術や治療を行う世界でもトップクラスの会社となっている。 また、同時にIQVIAサービシーズ ジャパン合同会社と中外製薬<4519>が資金提供を予定する特定臨床研究に向けてベンダー契約を締結した。本研究では、糖尿病黄斑浮腫患者に対し、患者自宅で本機器の使用が可能であるか、また、網膜厚測定及び網膜内・網膜下浮腫の有無判定のための網膜状態の測定値の妥当性を医療者によって判断する。
2024年12月期の業績予想については、現時点で合理的な業績予想の算定ができないことから、記載していない。
《AS》
株探ニュース