ファンペップ---23年12月期の売上高は0.00億円、製薬会社などとの協業進む
ファンペップ<4881>は14日、2023年12月期連結決算を発表した。売上高が0.00億円(前年同期は0.01億円)、営業損失が9.94億円(前年同期は11.69億円の損失)、経常損失が9.40億円(同11.75億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が9.33億円(同11.72億円の損失)となった。
抗体誘導ペプチドプロジェクトについて、抗体誘導ペプチド「FPP003」は住友ファーマ<4506>との間でオプション契約を締結しており、同社が北米での全疾患に対する独占的開発・商業化権の取得に関するオプション権を保有している。抗体誘導ペプチド「FPP004X」は2023年8月にメディパルホールディングスから、抗体誘導ペプチドの研究開発支援に関する提携契約に基づく有望な開発品として、利益分配等の対象開発品に選定された。抗体誘導ペプチド「FPP005」はメドレックスとの間で共同研究中のマイクロニードル技術を始めとする新規製剤技術の研究を進めている
機能性ペプチド「SR-0379」は、本試験の事後解析の部分集団解析で効果がみられた特定の皮膚潰瘍患者を対象とする開発について、提携先の塩野義製薬との間で開発方針の協議を進めている。
医薬品以外の事業分野について、機能性ペプチドの販売は2018年3月にファンケルから「マイルドクレンジングシャンプー」、2020年4月にSMV JAPANから「携帯アルコール除菌スプレー」等が発売された。機能性ペプチド配合製品の共同開発について、2022年2月にサイエンスとの間で創傷用洗浄器の共同開発契約、2022年12月にASメディカルサポート及びN3との間で幹細胞化粧品の共同開発契約、2023年2月にサンルイ・インターナッショナルとの間でフェムテック化粧品の共同開発契約を締結した。
2024年12月期通期の業績予想について、同社グループの事業収益は新規提携候補先等との交渉状況等に依存しており、その不確実性を考慮すると現時点では合理的に算定することが困難なため、業績予想は記載していない。
《SI》
株探ニュース